153話 ページ34
男が銃をある一角に向けて発砲する。
その先にいたのはさっき狙撃に失敗した凛。
男の放った銃弾は座席の合間を真っ直ぐ突き抜けて凛目掛けて向かっていった。
凛の真横をすり抜けた銃弾は後ろの壁に当たり1つの痛々しい銃痕を残しす。
…あいつにとってこれはただの威嚇射撃だ。
ただの威嚇射撃でたの寸分違わない銃のコントロール。
…私達と男の技術の差を思い知らされる。
「一度発砲した敵の位置は絶対に忘れねぇ。
もうお前はそこから一歩も動かせねえぜ。」
「下で見張ってた2人の殺し屋は暗殺専門だが…
俺は違う。軍人あがりだ。
この程度の一対多戦闘は何度もやってる。
幾多の経験の中で敵の位置を把握する術や銃の調子を味で確認する味覚を身につけた。
「…さぁて。
お前らが奪った銃はあと一丁あるはずだが…」
男は自分の持つ銃を高く掲げるとその銃の銃口を口に含んで舐め回す。
実弾が入った銃を、だ。
それを躊躇なしに口に含み恍惚な表情を浮かべる…
その姿がとてつもなく狂気に感じ、背筋が凍りつくような感覚に陥った。
いつ作動するかもわからない銃を迷いもせず口に含む狂気さ。
見ず知らずの殺し屋にいつ殺されるかもわからない対する恐怖。
だめだ。落ち着いて。私。
作戦はまだ、終わりではない。
深く息を吸って…吐いてを繰り返した。
自分の頬を軽く叩いて気を取り直す。
『…よし。』
さあ…ここからが本番だ。
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藍緒(アオ)(プロフ) - 誤字がひどいですね…そのうち直します。報告ありがとうございます＼(^_^)(^_^)／ (2021年9月1日 14時) (
レス) id: d14d7c56b7 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - w (2021年8月26日 16時) (レス) id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
チア(プロフ) - 嬉しくないの？w (2020年5月14日 16時) (レス) id: 7dc97cfdeb (このIDを非表示/違反報告)
月読(プロフ) - 「彼女からのプレゼントなんて、貰って嬉しくないだろ？」になってます…笑 (2018年6月25日 18時) (レス) id: 720095c5ce (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - スノーホワイトさん» コメントありがとうございます。光栄です(*´∇｀)。そうなんですね！？検索させていただきたいと思います！お互いに頑張りましょう！(*´∇｀) (2018年5月28日 19時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年3月24日 9時
