148話 ページ29
柱の影から私を呼ぶカエデの方にダッシュで向かった私。
カエデと合流するとメグ達のいる方へ歩きだした。
ユウジ君…悪い子じゃなさそうだったけど…ごめんね。やることがあるから。
やっと抜け出せた…
そう安堵したのも束の間。
声をかけられて反射的に後ろを振り向いてみると、さっき分かれたばかりのユウジ君がこっちに向かって走ってきていた。
「大サービスだ。
俺の
そう言って目の前で踊りだすユウジ君。
それを見て私は思わず眉間にシワを寄せる。
邪魔…だなぁ。
このまま無視してもいいけど追いかけてくるだろうし。
かと言って同年代の子に手は流石に出せないしなぁ…
メグと目を合わせて考えを巡らせる。
するとユウジ君が後ろからやってきていた人のコップに勢い良く手を当ててしまった。
コップの中に入っていた飲み物は見事にその男の人にかかってしまう。
サングラスをしていかにもワルそうな男はユウジ君の服を引っ張り慰謝料を要求しだした。
その光景を見て私はあることを閃き、ひなたに声をかける。
ひなたも私が考えていることが分かったのか頷いてこっそり2人の背後に近づいた。
「慰謝料込みで300万。
それ払えば半殺しで許してやる。」
「えっ
か、金は親父が出すから殴るのは…」
気配を完全に消して2人に近寄るひなた。
気づかれずに男の真横まで近づく下から顎を思いっきり蹴り上げた。
人間の弱点は中心にある。常識でしょ？
その弱点の顎に衝撃を走らせればいくら体格のいい男だって…ほら、簡単に気絶する。
「すいませーん。店の人ー。
あの人急に倒れたみたいで…
運びだして看てあげてよー。」
桃花が階段の近くにいた店の人を呼んでその男の人を運んでもらった。
これで階段を警備する人間もいなくなったから更に上の階に進むことができる。
先に走って行った皆を追いかけようとしたけれど腰が抜けて立てなくなってるユウジ君に気づいて駆け寄った。
少しだけかがんで顔を合わせると未だに状況が理解できてないのか呆然としているのがわかる。
『今あったことは内緒ね。
男の子の事はよく分からないけど…カッコつけるのは悪いことじゃないと思うよ。
今度また会えたら…薬とダンス以外でかっこつけてよ。』
じゃあね。
軽く手を振って走って行った皆の後を追いかける。
想定外の乱入もあったけど…無事女子チームの任務は終了した。
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藍緒(アオ)(プロフ) - 誤字がひどいですね…そのうち直します。報告ありがとうございます＼(^_^)(^_^)／ (2021年9月1日 14時) (
レス) id: d14d7c56b7 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - w (2021年8月26日 16時) (レス) id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
チア(プロフ) - 嬉しくないの？w (2020年5月14日 16時) (レス) id: 7dc97cfdeb (このIDを非表示/違反報告)
月読(プロフ) - 「彼女からのプレゼントなんて、貰って嬉しくないだろ？」になってます…笑 (2018年6月25日 18時) (レス) id: 720095c5ce (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - スノーホワイトさん» コメントありがとうございます。光栄です(*´∇｀)。そうなんですね！？検索させていただきたいと思います！お互いに頑張りましょう！(*´∇｀) (2018年5月28日 19時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年3月24日 9時
