132話 ページ13
真っ暗闇な道を進むこと数十分。
やってきたのは指定されたホテルの崖の真下だった。
崖の高さは100m以上あってその上に堂々と佇むのは例のやばいホテル。
夜だからなのか不気味な雰囲気が漂っていて少し怖い。
標高も私達がいた所より高い位置にあるからか、風が冷たくて一層寒さが増した。
【あのホテルのコンピューターに侵入して内部の図面を入手しました。
警備の配置図も。】
皆が持つ携帯端末が振動して律が話していることを知らせた。
携帯をつけて画面を確認してみると、画面の中では警備の人の位置を記したホテルの地図を持っている律が笑顔で解説を始めている。
私は携帯の音量を上げてカルマと2人で画面を覗きこんだ。
律が言うには。
正面玄関と敷地一帯には大量の警備が配置されているらしい。
まあ、お偉いさんとかマフィアがいるならそうだよね。想定内。
構造上、フロントを通らずにホテルに入るのはまず不可能らしい。
ただひとつ、この崖の上にある通用口を使えば警備に会わないで中には入れるみたい。
でも迂回ルートとかは全く無いから崖を登らなきゃ位けないみたいなんだけど。
「敵の意のままになりたくないなら手段は一つ。
動ける生徒全員で上の通用口から侵入し、最上階を奇襲して治療薬を奪い取る！」
殺せんせーは烏間先生の持つ袋の中から私達にそう提案した。
その言葉を聞いた皆は言葉を失う。
かく言う私もそのうちの一人で目の前で存在感を示している崖を見上げながら唖然とした。
「危険すぎる。
この手慣れた脅迫の手口、敵は明らかにプロの者だぞ。」
「ええ。
しかも私は君達の安全を守れない。
大人しく私を渡したほうが得策かもしれません。
どうしますか？全ては君達と…指揮官の烏間先生次第です。」
顎に手を当てて考えをめぐらせる烏間先生。
何をそんなに悩んでるのかな。
答えは最初から決まってるじゃん。
私はため息をつくとカルマと頷きあう。
横目でまだ悩んでいる烏間先生を見ながら私は崖を登りはじめた。
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藍緒(アオ)(プロフ) - 誤字がひどいですね…そのうち直します。報告ありがとうございます＼(^_^)(^_^)／ (2021年9月1日 14時) (
レス) id: d14d7c56b7 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - w (2021年8月26日 16時) (レス) id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
チア(プロフ) - 嬉しくないの？w (2020年5月14日 16時) (レス) id: 7dc97cfdeb (このIDを非表示/違反報告)
月読(プロフ) - 「彼女からのプレゼントなんて、貰って嬉しくないだろ？」になってます…笑 (2018年6月25日 18時) (レス) id: 720095c5ce (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - スノーホワイトさん» コメントありがとうございます。光栄です(*´∇｀)。そうなんですね！？検索させていただきたいと思います！お互いに頑張りましょう！(*´∇｀) (2018年5月28日 19時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年3月24日 9時
