76話 ページ37
午後8時半
天平杯
全競技が終了した。
これから得点の集計がある。
私達は発表まで待つだけ。
賀寿の手に私の手を乗せフロアの外まで歩く。
外に出た瞬間、賀寿は多々良君と同時に会場の壁に激突した。
足はガクガク。
多々良君ならまだしも賀寿まで。
2人が心配でオロオロしてると拓人がタオルを首元にかけてくれた。
「あの2人なら平気だよ。」
そう言って差し出されたスポーツドリンクを有りがたく貰う。
私の汗だくの顔を少し冷えたタオルで優しく拭いてくれる拓人に身を委ねた。
ほんのり冷たいタオルは火照った私の顔を少しずつ冷やす。
それを心地よく感じていると不意に賀寿が多々良君に声をかけた。
「この勝負…
おめぇ、俺らに勝ったら組んでるカップルは
そういう"勝負"だったべな？」
賀寿の問いに多々良君はヨロケながら頷く。
本気で勝つ気かや？
その言葉にも頷き、力強く肯定した。
「そうだよ！」
「100万年
決勝の審査は予選の"チェック方式"とは違う。
各
この方法は、より多くの"1位"を獲得した
つまり多々良君は賀寿より優れてると評価され無ければいけない。
より多くの審査員に。
アマチュアトップレベルの選手より上手い、と。
【只今より"天平杯"結果発表及び授賞式を行います。】
天平杯まで多々良君と真子は努力を惜しまなかった。
来る日も来る日も小笠原で賀寿達より練習を重ねていたのを身近で見てきた。
【優勝…】
だからこそ、わかる。
賀寿の言うことは、正しいって。
【
赤城賀寿 宇原A組！】
多々良君、ごめんね。
賀寿と雫には
それに、雫の為にも優勝したかった。
賀寿は手を掲げ雄叫びを上げる。
私はじっとフロアを見つめ静かにあるきだした。
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ベル - 公式、アニメも見ています。何度もやはり、私は釘宮組が好きです。アオさんは、誰が好きてすか。夢小説良いです。楽しみにしています (2018年11月17日 19時) (
レス) id: 1190295a12 (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - ねこさん» コメントありがとうございます。更新を楽しみにしていただいて嬉しいです！ありがとうございます。！ (2018年4月22日 13時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 斗羽さん» コメントありがとうございます。！ご指摘ありがとうございます。修正しておきました( ；∀；)。話数を間違えていただけなので内容は問題ありません！清春、私もはやくだしたくてうずうずしてます。もう暫くお待ちください！ (2018年4月22日 13時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - はじめまして(^^♪更新いつも楽しみにしています(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2018年4月20日 23時) (レス) id: 027db1ab40 (このIDを非表示/違反報告)
斗羽 - 天平杯編、お疲れ様でした。続きも楽しみにしています。とくに清春との絡みを是非とも、是非とも！お願い致します。それと、75話が飛んで74→76となっているようです。 (2018年4月20日 1時) (レス) id: ebe4ea9581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年2月19日 1時
