第四百四十二話（編集済 ページ3
ネックレスなんて柄にも無ェけど、あいつは喜んでくれた。
あん時は買うの恥ずかしかったんだならな。
っていう力もない。
俺は喜んでるAの耳元に口を寄せてまた話し始める。
「それから…A…俺がこれからいう言葉を…
後から皆に…伝えてくれ。」
そういえば俺は兄らしい事をAに何もしてやれなかった。
毎日殴り合って、狩りまくってばかりで。
だから今、俺がこいつに唯一できること。
俺の後を追ってこないように。
皆に伝えるという役割を残して。
こいつをこの世に縛り付ける俺の最期の悪足掻き。
「オヤジ…皆…！
そして…ルフィに…A…。」
遠くの声が聞こえなくなってきた。
気配も感じ取れなくなってきて、周りで戦ってるのが敵か味方かも区別がつかない。
あんなに存在感のあるオヤジでさえも判別できないくらいに俺は弱っている。
けれど目の前の温もりだけはハッキリと感じられていて、俺はそれを離すまいと強く抱きしめた。
「今日まで…こんなどうしようもねェ俺を…
鬼の血を引くこの俺を……！」
生まれてからずっとコンプレックスだった。
望まれない命。
この世にいてはいけない命。
それでも。
こんな俺を。
「愛してくれて………
ありがとう！」
俺はAから少し体を離すとAの顔を見る。
Aの頬を両手で包むと互いのおデコをコツンとくっつけた。
生まれてきてくれてありがとう。
笑いあってくれてありがとう。
支えてくれてありがとう。
競い合ってくれてありがとう。
こんな俺を…助けに来てくれて…ありがとう。
伝えたい事はまだ沢山ある。
けれどもう、もちそうにない。
だから1つだけ。
1つだけ言わせて欲しい。
「ずっと、愛してる。」
『私もずっと。
愛してるよ、お兄ちゃん。』
最期に見たのはたった1人の大切な妹の笑顔。
俺は静かに笑い、目を閉じた。
ありがとう。
愛してる。
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となりの白雪 - エルはオリキャラの中でも特に好きなキャラなので涙が止まりません、、 (2018年10月2日 23時) (
レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で面白かったですもし今後他の作品を作る予定があったらルフィ♀逆行かワンピースとコラボかトリップか転生したリボーンかヒロアカかフェアリーテイルの作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも更新頑張ってくださいね (2018年4月16日 20時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 面白いです (2018年4月5日 11時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 漫画大好き少女さん» 更新停止する場合にはその都度記載しております。暫く停止する予定は無いのでご安心ください(*´∇｀)。注意書きの部分に付け足しておきます！ご指摘ありがとうございました！ (2018年4月3日 14時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 漫画大好き少女さん» １からお読みいただきありがとうございます！多くのアドバイスもありがとうございます。とても嬉しいお言葉です。私は台本書きではなくその場で考えて書いているので時々変な文があるかもしれないです…読み難かったら申し訳ないです。 (2018年4月3日 14時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年1月14日 14時
