【赤羽業】似たものカップル3【暗殺教室】

115話"5教科の時間" ページ36

勉強勉強勉強


E組の殆どの生徒が勉強に明け暮れた日々を送った。



そしてやってきた試験当日。



山の上の校舎で出欠を取ってE組は本校舎に赴く。


用意された教室に入って出席番号順に座った私達は試験開始の合図を今か今かと待ちわびた。


本校舎教師の無駄な集中力妨害に少しだけ苛つきながらその時を待つ。


カチ…コチ…ゆっくり進む秒針とにらめっこをし続けること数分。


本校舎に試験開始のベルが鳴り響いた。



用意された問題用紙をみんな一斉に勢い良くめくる。



最初の試験は英語だ。



やっぱり…中間より難易度が格段に上がってる。


中間一貫の進学校では中3から高校の範囲を習い始める事は珍しくない。


特にうちの学校では英語、数学、理科の速度(ﾍﾟｰｽ)が異様に速い。


けど、本校舎の生徒もその条件は同じ。




私はペンを止めずに問題の答えを書き続ける。


最終問題に差し掛かった時、一瞬ペンを止めた。


そして密かに笑みを浮かべる。




なんだ…
余裕じゃん。




最終問題はの文はサリンジャーの"ライ麦畑でつかまえて"から引用されてる。



莉桜と殺せんせーに
「2ヶ国語どっちも読め！」
ってしつこく勧められたから渋々読んだけど…

こんなところで役に立っとは思わなかった。



ラッキー。
ありがとう莉桜と殺せんせー。

この問題を楽に乗り越えることができた。






英語が調子良かったからって気を抜けてはいけない。



次の教科は理科だ。



私は理数系は元々そんなに得意じゃない。


けれど殺せんせーに教えてもらえた事で理数系の突破口が見えてきた。



理科を"理系"だと思ってはいけない。
隠れたところに"国語"が存在している。



そう教えてくれたんだっけ。




殺せんせーのおかげなんて本人に言ったら絶対にネタにされるから言わないけど。





こんな感じで私達は難問に悪戦苦闘しながら社会、国語、数学と順調に解き進める。




2日間という短いけれど長く感じるテスト期間を乗り越えてようやくテストから解放された。

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