107話 ページ28
"おいタコ。
そろそろ本気でぶっ殺してやンよ。
放課後、プールへ来い。
弱点なんだってな、水が。"
殺せんせーにそう言うと寺坂はクラス全員に"俺の協力をしろ"と命令をして教室を出た。
ﾋﾟｼｬﾝと大きな音を立てて閉められた教室の扉を見て皆嫌そうな顔をする。
かく言う私もそのうちの一人なんだけど。
寺坂の横暴な態度を見た皆はノリ気じゃない。
「行かなーい。」
「俺もパス。」
というような声が大半をしめている。
けれど殺せんせーのしつこい
【行きましょう行きましょうアピール】
に負けた皆は放課後、渋々プールに向かって行った。
カエデに「Aも行こうよー！」って言われたけど私は丁寧にお断りさせてもらう。
だってつまんなさそうだし。
それにカルマが行かないなら行かなーい。
肩を落としながら歩くカエデを見送った。
「いいの？行かなくて。」
『うん。
指図されたくないしねー。』
面倒くさそうな事はやらない主義。
カルマは
「ま、俺もだけどね。」
と言いながら携帯をいじりはじめた。
私もカルマの席に移動して机に伏せながら携帯をいじる。
不意にカルマの手が私の頭を撫でてほんの少しだけくすぐったい。
けれどカルマに撫でられるのは好き。
目を閉じて頭に触れるカルマの心地よさに浸った。
それから数分後。
バンッとここまで聞こえるほど大きな爆発音が響き渡る。
私は起き上がり音の聞こえた方向を見た。
あっちは確か…プールのある場所。
『プールって…
今みんなが…』
私とカルマは互いの顔を見合わせる。
慌てて立ち上がると全力でプールに向かって走って行った。
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迷い猫 - " 気の枝" じゃなくて" 木の枝"ですヨ (2021年8月26日 15時) (
レス) id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 偽名さん» わかる (2021年8月16日 15時) (レス) id: 99ce1d82a1 (このIDを非表示/違反報告)
偽名 - 何度も見返してるけど、何度見ても『俺の女に手を出すな』好き。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: 60ccd0f591 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - 細かいのですが英語の瀬尾くんの順位は上に3人いるので4位ではないでしょうか…？細かくてすみません！！このお話はとても面白くて大好きです！！これからも続編楽しみにしています！！ (2019年2月6日 17時) (レス) id: 1b1bc6c95d (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 祝100話ですね！これからも頑張ってください！たのしみにしているので、更新頑張ってください！ (2018年2月23日 1時) (レス) id: abbcc731c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2017年12月10日 10時
