103話 ページ24
あの後はカルマに水鉄砲で水を掛けられて起こされた。
普通彼女にそんなことやる？
もっと優しく起こしてよ。
それから私達はまた暑い教室で授業を受ける。
集中力が途切れた頃にやっと授業終わりのベルが鳴り休み時間になった。
冷たい枕を抱えながらコンビニで買ったサラダチキンを頬張っていると殺せんせーが木で出来たバイクを持ってくる。
『殺せんせー、なにそれ…』
「この前、吉田君が雑誌で見てた奴です。
丁度プールの廃材があったんで作ってみました。」
「すげー！
まるで本物じゃないか！」
ご丁寧に着替えまでして木で出来たバイクに跨る殺せんせー。
吉田を始め複数人の男子はかなり盛り上がっていた。
確かにこんなに細かく作れるのはすごいと思うけれど…
『わっかんないなぁー…』
バイクはバイクでしょ。
みんな同じ。
なんて吉田に言ったらバイクの良さについての説明を長時間されそう。
いちご煮オレを飲みながら盛り上がっている男子を自分の席から見ていると教室のドアが開いた。
そこに立っていたのは寺坂で入るやいなや眉間にシワを寄せながら吉田に話し掛ける。
声がいつもより低いからまだイライラしてるんだろうなぁ。
「…何してんだよ吉田。」
「あ、寺坂。
いやぁ…この前こいつとバイクの話で盛り上がっちまってよ。
うちの学校でこーいうの興味ある奴いねーから。」
「ヌルフフフ…
先生は大人な上に
この手の趣味もひととおり
しかもこのバイク最高時速300km出るんですって。
先生一度本物に乗ってみたいモンです。」
「アホか。
抱きかかえて飛んだ方が速えだろ。」
クラスに和やかな雰囲気が流れる中、寺坂愧一人だけ負のオーラを発する。
眉間のシワをより一層深くし、殺せんせーが作ったバイクを蹴飛ばして壊した。
そして飛び交う寺坂へのブーイング。
殺せんせーはバイクの車輪の部分を抱えて
なんで今日はこんなにイライラしてるんだろ。
不思議に思いながら私は傍観する。
怒りが頂点に達した寺坂は自分の机から殺虫剤を取り出すと教室の真ん中目掛けて投げつけた。
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迷い猫 - " 気の枝" じゃなくて" 木の枝"ですヨ (2021年8月26日 15時) (
レス) id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 偽名さん» わかる (2021年8月16日 15時) (レス) id: 99ce1d82a1 (このIDを非表示/違反報告)
偽名 - 何度も見返してるけど、何度見ても『俺の女に手を出すな』好き。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: 60ccd0f591 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - 細かいのですが英語の瀬尾くんの順位は上に3人いるので4位ではないでしょうか…？細かくてすみません！！このお話はとても面白くて大好きです！！これからも続編楽しみにしています！！ (2019年2月6日 17時) (レス) id: 1b1bc6c95d (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 祝100話ですね！これからも頑張ってください！たのしみにしているので、更新頑張ってください！ (2018年2月23日 1時) (レス) id: abbcc731c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2017年12月10日 10時
