第四百十話 ページ11
不意に頭上から気配がした。
1人ではなく何人もの気配。
私は上を見上げる。
空には少しずつ大きく影が見えた。
それと比例して聞こえてくる叫び声。
さらに人では無い別の大きな黒い影も降ってきている。
『あれは…軍艦？』
なんでそんなものが降ってきているのか。
けど確実に、このマリンフォードの何処かに軍艦は落ちる。
海に落ちれば良いんだけど…
軍艦の形がはっきりしてきたあたりで耳を澄ませると降ってきている人の言葉も少しずつ聞こえてきた。
「だからおめーはやりすぎだってんだよ！」
「コイツのまばたきのせいだ。」
「ヴァターシのせいにする気!?
クロコォ！」
「どーでもいいけどコレ死ぬぞ！
下は氷はってんだぞ！」
「あああああ…あ！
俺ゴムだから大丈夫だ！」
「てめェの提案なんて聞くんじゃなかったぜ麦わらァ！畜生！」
「こんな死に方ヤダッチャブル！
誰か止めてーーーーーンナ！」
色んな人の声が聞こえてくる。
その中で1つ聞き覚えのある声が聞こえてきて私は首を傾げた。
『…ルフィ…？』
沢山の声に紛れて聞こえてきたルフィの声。
聞き間違えるわけがない。
ずっと聞いてきたから。
それに麦わらという単語も聞こえてきたし。
軍艦と人はそのまま湾内に落下していく。
運良く氷が溶けていた場所に落下した軍艦は衝撃でぐしゃぐしゃになった。
ルフィを含めた沢山の人も氷が溶けていた場所に落下していく。
そういえばルフィは能力者。
海に落ちたら泳げない。
私はルフィを助けに行こうと一歩踏み出したところでエースの叫び声が聞こえて立ち止まった。
「ルフィ！」
「エ〜〜〜ス〜〜〜〜〜！
やっと会えたァ！」
軍艦の方を目を凝らしてよく見てみるとルフィは軍艦をよじ登って呑気にエースに声を掛けていた。
なんだよ、心配したじゃんか。
私は湾内に向かわせようとしていた足を引っ込めてまた海兵の中に紛れる。
ルフィよかった。生きてた。
ルフィの消息が不明になっていたここ最近、かなり心配していた。
見た感じいつものルフィ。
ルフィの安否が確認できて嬉しい反面、私の心は複雑だった。
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玲 - 面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年1月7日 22時) (
レス) id: 268c68b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - テスト頑張ってください！ (2017年12月10日 20時) (レス) id: 51b7b5aab2 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 低浮上のあほです()テストお疲れ様です！！まだ残ってたらラスト頑張ってください！(;^ω^)気長に更新待ってます！！ (2017年12月9日 22時) (レス) id: 577a2fae95 (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - トロ丸くんさん» ご心配をお掛けして申し訳ありません。今回、テスト期間の報告無しに更新を停止してしまいました。申し訳ありません… (2017年11月30日 0時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - りょうさん» 一気読みありがとうございます！少しずつ進んでいきますのでお楽しみにしていてください！ (2017年11月30日 0時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2017年10月10日 0時
