33話 ページ36
次の日。
朝一番に烏間先生が大量の紙の束を持ってきて教卓の上に置いた。
その紙の束は昨日私達が受けた中間テストの解答用紙と結果が書かれている紙。
ああ、もう返って来ちゃうのか…と少し憂鬱になった。
烏間先生が出席番号順に一人一人の名前を読み上げてテストを返していく。
カルマの次に私が呼ばれて、他の人も順番に返されていくけど皆表情は暗かった。
原因はテスト全教科の出題範囲の大幅な変更。
それのせいで私達E組の授業で全く習っていない範囲が出題され、大打撃を受けた。
そんな問題が解ける筈が無い。
今回のテストは50位以内を目指したテストだったのに、
範囲の変更があって全く解けなかったE組はかなり落ち込んでいた。
流石に可笑しいと思った烏間先生は携帯で本校舎の職員室に連絡をいれる。
「…これは一体どういう事でしょうか。
公正さを著しく欠くと感じましたが。」
【おっかしいですねぇー。
ちゃんと通達したはずですよ。
あなた方の伝達ミスじゃないですか？
なんせおたくら本校舎にこないから。ﾊﾊﾊ。】
「伝達ミスなど覚えはないし、そもそもどう考えても普通じゃない。
テスト2日前に出題範囲を全教科で大幅に変えるなんて。」
【わかってませんねぇ。
えーと、烏間先生？
うちは進学校ですよ？
直前の詰め込みにもついていけるか試すのも方針の一つ。】
本校舎のクラスではなんと理事長自らが教壇に立たれ、
見事な授業で変更部分を教えてあげてしまわれました。
という本校舎教師の言葉が烏間先生の電話から微かに聞き取れる。
埒が明かないと判断した烏間先生はすぐに電話を切り、
黒板の前で私達に背を向ける殺せんせーを見た。
「…先生の責任です。
この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです。
…君達に顔向けできません。」
教室は再び静寂に包まれた。
殺せんせーのせいじゃないのはわかっているけれど、
かける言葉が見つからなくて私も口を閉ざす。
その沈黙を破ったのは意外にもカルマだった。
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くるみ(プロフ) - このほどよいいちゃつき具合最高です！かわいいカップルだわ、、更新がんばって下さい！ (2018年10月28日 9時) (
レス) id: 6cc0451543 (このIDを非表示/違反報告)
遠野冠 - 指摘なんですが、寺岡じゃなく、寺坂だと思いますあと、藍緒さんの描くカルマ君最高です！頑張ってください！ (2018年2月18日 19時) (レス) id: c9cc8c7aa9 (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - ミルミさん» そうなんですね！時間があるときに拝見させて頂きたいです！ (2017年9月17日 8時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
ミルミ - 続きが気になります。 作者様のペースで更新、頑張ってください。 (2017年9月12日 11時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
ミルミ - 藍緒(アオ)さん» いえいえ! 私も暗殺教室の作品を書いてます。 あの…良かったら私の作品の題名を教えますか? (2017年9月12日 11時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2017年8月16日 4時
