第二百七十七話 ページ40
海の上。
エースは寝っ転がりながら、私はバイクの椅子に座りながら航海中。
"記録指針(ろぐぽーす)"の指針はしっかりアラバスタを指している。
指針の先を目指してフルスピード。
出港してからしばらくして、エースが話しかけてきた。
「Aはいつ"偉大なる航路(ぐらんどらいん)に入ったんだ？」
『うーん、ダダン達と別れてから割とすぐかな。
スカウトされたんだよ。
"偉大なる航路"に行かないかって。』
今でも鮮明に覚えてる。
急に現れたその3人組に私はとてもお世話になった。
船長と、船長の右腕と、無口な船員。
初対面は最悪だったけどね。
「へぇー。
俺は1ヶ月以上"東の海(いーすとぶるー)"でウロウロしてた。」
『はは、そんな気はしてた。』
バカにしてんのか？と私を転ばせようと船を寄せてきたエースを軽くよける。
なんかいいな。
エースといるのが楽しい。
「じゃあ今もそいつらといるんだろ？」
その言葉を聞いた途端にピクリと肩が動く。
そして脳内でフラッシュバックされたあの光景。
赤い海の中に横たわる皆。
冷や汗がツーっと背中を伝う。
「A？」
『ううん、今は違う人といるよ。』
頭に浮かぶ光景をかき消して平然を装う。
エースは何かを察したのか、それとも単純に気づいていないのか興味なさそうに
「ふーん」
と言って前を見た。
この時ばかりはエースの無関心さに感謝をする。
今はまだ、エースには言いたくない。
ううん、ルフィにも、…サボにも、伝えたくない。
あのドフラミンゴの所にいるなんて…
だから今だけは嘘をつかせてください。
私は静かに目を閉じた。
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藍緒(アオ)(プロフ) - マリンさん» コメントありがとうございます。昔の作品ですがお読みいただき嬉しいです。自分があの頃何を思ってこの小説を書いていたのか正直記憶があまりありません。詳細が書いていないということは曖昧にさせたかったのだと思います。所謂『想像にお任せします』という形です… (2022年4月16日 19時) (
レス) id: d14d7c56b7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 質問なのですかイルア達と船に乗っていた子供たちはどうなったのでしょうか..... (2022年3月23日 9時) (レス) @page4 id: 8cedf2cd4c (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 翠輝さん» レスが遅くなってごめんなさい。いえ！とても嬉しかったです！細かい所まで見てくださる方がいて！本当にありがとうございました(^O^) (2017年2月2日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
翠輝(プロフ) - いえ、私こそ偉そうにすみません…。主人公の活躍が楽しみです。 (2016年12月30日 19時) (レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 翠輝さん» コメントありがとうございます。コメントを見て、ものすっごく納得しました。言われてみれば懸賞金の上乗せは七武海に加入した時点で止まりますもんね…全然考えていませんでした。アドバイスありがとうございます！ (2016年12月26日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2016年11月20日 12時
