第二百六十四話 ページ26
トーマは自分の家にいるらしい。
トーマの家を店の人に教えてもらって来てみたけど…
『…でか。』
めちゃくちゃ家がでかい。
周りの家の2倍はある。
金持ちだったのか…
呼び鈴を鳴らそうとした時、家の扉が丁度開いた。
中から出てきたのは私が会いに来たトーマ。
「おお、Aじゃないか。」
『おはよう。』
「おはよう。
まあ入れ。」
トーマに促されて私は家に入る。
中も外に劣らず豪華…
キョロキョロしながら歩いていると私はトーマにある部屋に案内された。
トーマは「座ってて」と言ってどこかへ行ってしまう。
『相変わらずだなぁ…』
髪の毛はボサボサ。
寝起きなのがバレバレ。
そんな事を考えながらふかふかのソファに腰掛けた。
5分くらい待ってるとやっとトーマが部屋に戻ってくる。
手には数枚の紙。
あそこに結果が書いてあるのかな？
「"偉大なる航路(ぐらんどらいん)に入ったばかりっぽいな。」
『え、もう"偉大なる航路(ぐらんどらいん)"にいるのね！』
「ああ、しかもこの航路を遡れば必ず会える。
運がいいな、A」
『ほんと…？』
運任せでこの島へ来た。
冷静になって考えるにつれて不安な気持ちが大きくなっていた私。
同じ航路にいるって考えると嬉しくてドキドキする。
また会えるんだって。
「こっからいけば1週間…はかかるかもしれない。
俺も正確な日数までは流石に把握してないんだ。」
『いいえ。
航路を探してくれただけで充分。』
「中途半端で申し訳ない。
昨日、航路に入ったばかりだからな。
きっと会える。」
『本当にありがとう。
これお礼なんだけど…』
「そんなのいらない。
早く行って来い。」
『…ありがとう！』
トーマと握手をしてからトーマの家を出る。
きっともう、会うことはない。
トーマに向けて深くお辞儀をした。
トーマは私の肩を叩いて頑張れと言ってくれる。
笑顔で手を振ってくれたトーマに手を振りながら私は宿へ走っていった。
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藍緒(アオ)(プロフ) - マリンさん» コメントありがとうございます。昔の作品ですがお読みいただき嬉しいです。自分があの頃何を思ってこの小説を書いていたのか正直記憶があまりありません。詳細が書いていないということは曖昧にさせたかったのだと思います。所謂『想像にお任せします』という形です… (2022年4月16日 19時) (
レス) id: d14d7c56b7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 質問なのですかイルア達と船に乗っていた子供たちはどうなったのでしょうか..... (2022年3月23日 9時) (レス) @page4 id: 8cedf2cd4c (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 翠輝さん» レスが遅くなってごめんなさい。いえ！とても嬉しかったです！細かい所まで見てくださる方がいて！本当にありがとうございました(^O^) (2017年2月2日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
翠輝(プロフ) - いえ、私こそ偉そうにすみません…。主人公の活躍が楽しみです。 (2016年12月30日 19時) (レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 翠輝さん» コメントありがとうございます。コメントを見て、ものすっごく納得しました。言われてみれば懸賞金の上乗せは七武海に加入した時点で止まりますもんね…全然考えていませんでした。アドバイスありがとうございます！ (2016年12月26日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2016年11月20日 12時
