第二百五十八話&締めの挨拶 ページ20
「Aさっきぶりだな。
どうした？」
『パウリー。
さっきぶり。』
正直、今日は会えないと思っていたから会えて嬉しい。
パウリーは手を振って私の所へ来てくれた。
『そういえばさっき、1時間くらい話しちゃってたけど大丈夫だった？』
「ああ、大丈夫だ。
俺は何だ…その…主任みたいなもんだからな。」
『立場が高いのね。』
「まあ、そんなところだ。」
パウリーはポケットから葉巻をだして吸う。
さっき1時間近くその匂いを嗅いでたからもう慣れちゃった。
私はパウリーに教えて欲しかったことを聞いてみる。
『あ、そうだ。
情報屋さんとかこの街にいない？』
「情報屋ぁ？」
『そう。
今私、会いたい人がいるんだけどその人がどこにいるかわかんなくて…
"偉大なる航路(ぐらんどらいん)"に入ってるのはわかるんだけどねー。』
「あー、なるほどなぁ…」
パウリーは顎に手をあてて考える。
すごい、優しいよなぁ。
初対面の人にこんなに親切にしてくれるんだもん。
パウリーってモテそう。
パウリーが考えていると造船所の扉が開いて一人の男の人が出てきた。
その男の人はこっちをみてビックリした後、こちらへ走って向かってる。
「あれ、パウリーさん。
帰ったんじゃないんですか？」
「あぁ？
これから帰る。」
「そうですか…あれ!?
パウリーさんが女性と…!?
あんなに女苦手発揮してたのに!?」
『女苦手…？』
「うるせえ！あっちいけ！」
「ビックニュースですよ！
はは、さようなら！」
そう言って男の人は走って何処かへ行ってしまった。
暫くこの空間に沈黙が流れる。
聞こえるのは造船所から聞こえてくる色んな音だけ。
『あの…パウリー…』
「…なんだ。」
『…話しかけてごめんね…？』
「…気にすんな。」
しばらく気まずかった。
あ、情報屋のことはちゃんと教えてもらった。
＿＿＿＿＿＿＿＿
2016年も今年で最後です。
この一年、受験があったり、充実した一年をすごしました。
お気に入り、評価、コメント、沢山ありがとうございました。
更新の励みになりました。本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
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藍緒(アオ)(プロフ) - マリンさん» コメントありがとうございます。昔の作品ですがお読みいただき嬉しいです。自分があの頃何を思ってこの小説を書いていたのか正直記憶があまりありません。詳細が書いていないということは曖昧にさせたかったのだと思います。所謂『想像にお任せします』という形です… (2022年4月16日 19時) (
レス) id: d14d7c56b7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 質問なのですかイルア達と船に乗っていた子供たちはどうなったのでしょうか..... (2022年3月23日 9時) (レス) @page4 id: 8cedf2cd4c (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 翠輝さん» レスが遅くなってごめんなさい。いえ！とても嬉しかったです！細かい所まで見てくださる方がいて！本当にありがとうございました(^O^) (2017年2月2日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
翠輝(プロフ) - いえ、私こそ偉そうにすみません…。主人公の活躍が楽しみです。 (2016年12月30日 19時) (レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 翠輝さん» コメントありがとうございます。コメントを見て、ものすっごく納得しました。言われてみれば懸賞金の上乗せは七武海に加入した時点で止まりますもんね…全然考えていませんでした。アドバイスありがとうございます！ (2016年12月26日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2016年11月20日 12時
