第百二十一話 ページ38
前回は字数の関係で端折りまくりました。
______
朝。
窓から差し込んだ陽の光で私は目が覚めた。
寝ぼけながら体を起こそうとすると何かに引っ張られている感覚。
その方向を見てみるとイルアが私の腰に抱きつきながら気持ちよさそうに寝ていた。
そっか…昨日あのまま寝ちゃったんだ。
昨日イルアが寝言で言った「ネイ」という人。
何度考えてもやっぱりこの船には居ない人…だと思う。
誰なんだろう…
考えていると「んん…」という声ともに腰に回されている手が動いた。
イルアを見ると少しずつ目が開いていく。
イルア、お目覚めのお時間です。
『おはようイルア。』
「おは…？？
…!?」
『ははっ、間抜け顔。笑』
目が開いたイルアに私はおはようと呑気に言った。
イルアは驚きのあまりに飛び起きてベッドから滑り落ちる。
その様子だとやっぱり昨日のことは覚えてないらしい。
私は昨日あったことをザックリと話した。
『で、イルアに抱きしめられてそのまま寝落ちしました。』
「うう…ごめんねー…」
よっぽど恥ずかしいのか、顔を両手で隠しながら私に謝るイルア。
真っ赤な顔は隠せても真っ赤な耳は見えたままだよ。
可愛い。
『あ、それと。
4人はこれから親探しの旅に出たいから船に乗るって。』
「ああ、うん、そっか…」
4人のことについて伝えた時、明らかに暗くなるイルアの表情。
やっぱりあまり賛成できないんだろうな…
私達は危ない道を渡って行くし。
イルアも最初はこの島に残ってもらいたいと言っていた。
それでも4人がどの道に進もうが私が死んでも守りきると必死にお願いをして4人に決めさせた。
だから複雑な気分なんだろうな、と考えていた。
そのことでイルアが複雑な表情をした訳ではないということは
私はまだ知らない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 335人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍緒(アオ)(プロフ) - ☆アイカ☆さん» 焦ってなおしました、びっくりしました…。ありがとうございますヽ(*´∀｀)ノ更新頑張ります！ (2016年5月1日 9時) (
レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
☆アイカ☆(プロフ) - 私はリクが話が始まるわるましさすさちしばらく待った。ってなってます！！こんなに疲れるまで作ってたんですね。更新、頑張って下さい！ (2016年4月30日 10時) (レス) id: ae37ada11a (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 愛紀さん» コメントありがとうございます！イルアは性格迷子で一番困ってます…笑。イルアの応援宜しくお願いします！頑張ります！ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
愛紀(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！！イルア大好き(*^o^*)これからも頑張ってください！ (2016年4月23日 22時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - ふろぉさん» ありがとうございます！まだまだ未熟ですが…更新頑張ります！ (2016年4月22日 15時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2016年3月20日 1時
