第百十七話 ページ34
話している内にわかってきたサーシャのこと。
前髪をいじりながら話すところ。
恥ずかしくなるとすぐに顔を隠してしまうところ。
仕草は女の子らしいのに喋り方は男っぽい。
私も昔は男っぽかったなぁ…
ほんの少しだけ、私に似てる。
「Aは私くらいの時何やってたんだ？」
『んー？
秘密ー。』
「え！ずるい！」
『大きくなったら教えてあげる！』
さすがに私も盗みやってましたーなんて言えない。
それでも納得いかないサーシャは私の腕を掴んでしつこく聞いてくる。
結局、中々諦めないサーシャに私が折れて一つだけ、あの時の話をしてあげた。
『私がサーシャくらいの時は、ある人に恋をしてたかな。』
「恋？」
『うん、しっかりしてて、強くて、とてもカッコよかったの。
帽子もすごい似合っててね。
本当、大好き。』
毎日毎日飽きるほど一緒にいて。
修行して。
猛獣を狩ったりして。
好きって気づいた時にはもう、遅かったんだよね。
なんて考えていると視線を感じて見てみたらサーシャが私を見ていた。
「いいなー、恋かぁ…」
『サーシャはしてないの？』
「し、してないよ！」
なんて言ってるサーシャだけど顔は真っ赤。
そしてチラチラと3人が寝てるベットを見る。
…あー、やっぱりあの中の誰かか。
ここまできたなら人を特定したくなるのが私。
『誰なのー？
ルイ？』
「違う！」
『ウール？』
「違う！」
『じゃー、トキ？』
「ち、違う！」
トキか。
トキ？と聞かれた時のサーシャの焦り方は「そうです」と言っているようなものだった。
こんなにもサーシャがわかりやすいとは思わなかったなー。
私はサーシャの頬をプニプニとしながら頑張れって声をかけた。
「そんなことより！
Aはどうなんだ!?
帽子が似合うって奴！」
『あー…
好きだよ。』
「え！どこにいるんだ？
仲間なのか？」
『ん…遠いところにいるよ。』
そう返すとサーシャは「へえー」とつまらなさそうに返した。
私は髪の毛をワシャワシャとして誤魔化す。
サーシャは笑いながら会えるといいね！と無邪気に言った。
ごめんねサーシャ。
あいつのことは好き。今でも大好き。
でもあいつにはもう会えないんだ。
あの時、どうなってでもサボを引き止めていたら
運命は変わっていたかもしれないね。
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藍緒(アオ)(プロフ) - ☆アイカ☆さん» 焦ってなおしました、びっくりしました…。ありがとうございますヽ(*´∀｀)ノ更新頑張ります！ (2016年5月1日 9時) (
レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
☆アイカ☆(プロフ) - 私はリクが話が始まるわるましさすさちしばらく待った。ってなってます！！こんなに疲れるまで作ってたんですね。更新、頑張って下さい！ (2016年4月30日 10時) (レス) id: ae37ada11a (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 愛紀さん» コメントありがとうございます！イルアは性格迷子で一番困ってます…笑。イルアの応援宜しくお願いします！頑張ります！ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
愛紀(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！！イルア大好き(*^o^*)これからも頑張ってください！ (2016年4月23日 22時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - ふろぉさん» ありがとうございます！まだまだ未熟ですが…更新頑張ります！ (2016年4月22日 15時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2016年3月20日 1時
