第百十六話 ページ33
「ん…」
『サーシャ。起きた？』
本を読み始めて30分くらいだろうか。
サーシャが目を覚ました。
まだ頭がボーッとしているのか、全く動かない。
私はサーシャが完全に目を覚ますのを待つことにした。
「あっ、お、おはよ…」
『サーシャおはよ。』
暫く待っていると完全に目を覚ましたサーシャが挨拶をしてくれた。
私は読んでいた本を置いて挨拶を返す。
こんな短時間の睡眠だったのにサーシャの頭はボサボサ。
私は手招きをしてサーシャを呼び、自分の膝の上に乗せた。
ポケットから取り出したクシを使ってサーシャの髪の毛をとかしてあげる。
最初はクシに絡まったりしたけれど、とかしていくにつれてサラサラになっていった。
『サーシャの髪の毛はキレイだね。』
「…お父さんとお母さんも褒めてくれたの。」
『あ…ごめんね。』
「ううん。むしろ聞いて欲しい。」
慌ててこの話をやめようとしたけれどサーシャが大丈夫と言う。
私は本当に聞いても良いのかと悩んだけれどサーシャの好意を素直に受け取ることにした。
「特に面白い話じゃないんだけどね。
私はココット島で生まれた。
で、7歳くらいかな？あいつらに誘拐されてこの島に来た。
その時にはもうトキとウールはいたかな？
暫くしてルイがきて、そこから4人で盗みとかをやらされたの。」
『今、何歳なの？』
「12。」
じゃあ、こんな生活をもう5年も続けてたんだ…
私も昔はよく食い逃げとかしていたけれど、それは自分の意志で。
サーシャ達の場合は無理矢理…
たった一つしかない人生を少しでもあいつらに無駄にされていたと考えると怒りしかない。
「でも、助けてくれたでしょ？」
『サーシャ…』
「本当にありがとう！」
初めて見たサーシャの笑顔はとても可愛くて輝いていた。
そんな笑顔を見たらあいつらへの怒りなんてどうでもよくなってしまう。
私はサーシャを抱きしめる。
そしてどう致しましてと笑顔で言った。
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藍緒(アオ)(プロフ) - ☆アイカ☆さん» 焦ってなおしました、びっくりしました…。ありがとうございますヽ(*´∀｀)ノ更新頑張ります！ (2016年5月1日 9時) (
レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
☆アイカ☆(プロフ) - 私はリクが話が始まるわるましさすさちしばらく待った。ってなってます！！こんなに疲れるまで作ってたんですね。更新、頑張って下さい！ (2016年4月30日 10時) (レス) id: ae37ada11a (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 愛紀さん» コメントありがとうございます！イルアは性格迷子で一番困ってます…笑。イルアの応援宜しくお願いします！頑張ります！ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
愛紀(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！！イルア大好き(*^o^*)これからも頑張ってください！ (2016年4月23日 22時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - ふろぉさん» ありがとうございます！まだまだ未熟ですが…更新頑張ります！ (2016年4月22日 15時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2016年3月20日 1時
