第八十七話 ページ3
「なんでも屋を、やめまーす！」
朝一番。
イルアが食堂で酔い潰れていた私達を無理矢理起こして言った言葉。
皆寝起きで目がぼやーっとしている。
勿論私もその一人。
皆がイルアの言葉を理解して反応をしたのはイルアが言葉を発してから1分後だった。
「やめるって!?」
「え、なんでだ？」
「いやー、なんでも屋だと…なぁ。
…野蛮なことはもうしたくない。」
おちゃらけていた雰囲気がイルアの真面目な一言で一気に張り詰めた空気に変わる。
皆、イルアの次の言葉を待っていた。
「これからは人を救う仕事をしたい。
けど、ボランティア活動みたいにやると俺達には収入は無い！
そこで１つ考えた！」
…あ、嫌な予感。
「“偉大なる航路(ぐらんどらいん)”にはすっっっごく迷惑な海賊が沢山いる。
だから、そいつらを海軍に引き渡す！
そして懸賞金で生活をする。
つまり海賊狩りだな。」
『待て待て待て。』
イルアの発言に突っ込まずにはいられなくて止める。
途中までの流れは良かった！
人を救う仕事がしたい、とてもいい事だ。
なのになんで海賊狩りという決断に至ったの？
「A、これは私の提案です。
イルアも最初は断固拒否の姿勢でした。
けれど、ボランティア活動だと私達が生活していけないのはわかっています。
航海している私達は特定の島に留まって仕事はできません。
そう考えると海賊狩りが一番現実的なんです。」
『でも…』
「住民を困らせている海賊を捕まえる。
十分、人を救う仕事をしています。」
シュウは私の前に来て私の頭をポンポンと撫でる。
安心させようとしてくれてるのかな？
それのおかげで少しパニックになっていた頭が落ち着いた。
『…ん、わかった。』
「ありがとうございます。」
シュウがそこまで言うなら。
それに、船長が決めたことだ。
一船員の私がどうこういう場面じゃないもんね。
「船長の言う事だ！
文句はねえよ！」
「おう！着いて行くぞ！」
「皆…！」
船員の皆も反対の意見は言わず、笑顔でイルアとシュウの結論を受け入れた。
イルアはそれが嬉しいのか、少し泣きそうになってる。
「…よし！
カルラ！“記録(ろぐ)”は溜まった!?」
「バッチリだぜ船長！」
「出航するぞ！
お前ら用意しろ！」
イルアの一言で船内が慌ただしくなる。
イルアはそんな光景を見て満足そうに微笑んだ。
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藍緒(アオ)(プロフ) - ☆アイカ☆さん» 焦ってなおしました、びっくりしました…。ありがとうございますヽ(*´∀｀)ノ更新頑張ります！ (2016年5月1日 9時) (
レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
☆アイカ☆(プロフ) - 私はリクが話が始まるわるましさすさちしばらく待った。ってなってます！！こんなに疲れるまで作ってたんですね。更新、頑張って下さい！ (2016年4月30日 10時) (レス) id: ae37ada11a (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 愛紀さん» コメントありがとうございます！イルアは性格迷子で一番困ってます…笑。イルアの応援宜しくお願いします！頑張ります！ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
愛紀(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！！イルア大好き(*^o^*)これからも頑張ってください！ (2016年4月23日 22時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - ふろぉさん» ありがとうございます！まだまだ未熟ですが…更新頑張ります！ (2016年4月22日 15時) (レス) id: 7a8e9f5abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2016年3月20日 1時
