呪言 (ページ21) - 小説/夢小説

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第86話ページ21

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調月は昼休み、いつも用意していた菓子パンを持って来たのを忘れてしまう。

轟「昼飯、無いのか？」

その様子を見ていた轟が調月に尋ねれば、調月はこくりと頷いた。

幸い予備のお金は持っている為食堂に行こうと立ち上がる。

轟「一緒に食うか？」

A「！？」

真逆のお誘いに調月は吃驚した。

当の本人は至って普通に首を傾げている。

調月は少し考えた後頷いた。

轟「調月、何食べたいか言ってくれ。俺が頼む」

A『⋯オムライス、ありがとう』

喋れない調月を考慮して轟が注文に向かう。

お金は渡した。

暫くすれば轟では無く緑谷、飯田、麗日、蛙吹が来た。

緑谷「あれ、調月さん今日は食堂？」

蛙吹「珍しいわね」

A『ご飯を持って来るの、忘れてしまった』

調月は機械を見せてそう言う。

飯田は律儀に座っていいかと声を掛け座った。

調月はちゃんと轟の席を開けているので大丈夫だと言う。

轟は正面に座るので飯田の隣だ。

麗日「Aちゃん誰待っとるん？」

轟「悪ぃ、遅れた」

飯田「むっ！轟君！」

轟がオムライスと蕎麦を持ち席に座る。

麗日は調月と轟を交互に見て蛙吹と目を合わせた。

蛙吹「轟ちゃんとAちゃん、仲良いのね」

轟「？ああ」

蛙吹の言葉に調月も轟も疑うこと無く頷く。

緑谷も麗日も「真逆そういう仲⋯⋯！？」と思っていたのだが二人とも鈍感そうだしそれは無い、のかなと思う。

調月は轟に御礼を言いオムライスを見つめた。