呪言 (ページ16) - 小説/夢小説

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第81話ページ16

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ヒーロー殺しがヴィラン連合と繋がっていた。

そのテレビの報道を見た尾白はUSJにアレ(ヒーロー殺し)が来ていたらと思うとゾッとすると答えた。

上鳴「でもさ、確かに怖ぇけどさ尾白動画見た？
あれ見ると一本気っつうか執念っつうか。
かっこよくね？とか思っちゃわね？」

緑谷「上鳴君！」

上鳴「えっ？あっ、いっ⋯⋯悪い！」

上鳴の言葉に慌てて緑谷が止めるも飯田は澄ました顔のままだ。

一本気、執念⋯カッコイイ⋯⋯か。

調月は心の中で零す。

思う人も、居るだろうな⋯と。

飯田「いや、いいさ。
確かに信念の男ではあった。
クールだと思う人がいるのも分かる。
ただ奴は、信念の果てに粛清という手段を選んだ。
どんな考えを持とうともそこだけは間違いなんだ」

飯田の言葉に思わず上鳴も俯く。

その場に居たクラスメイトは飯田を見た。

飯田「俺のような者をこれ以上出さぬためにも。
改めて！ヒーローへの道を俺は歩む！！
さあ！そろそろ始業だ！全員席に着きたまえ！！」

いつも通りに仕切る飯田に轟、緑谷、調月は安堵の表情になる。

あの場に居た彼らだから分かる飯田の心情の変化。

良くも悪くも、ヒーロー殺しはそこを正してはくれたと思う。

A「⋯⋯」

ヒーロー殺し、ステイン。

彼が齎した最悪は果たして何処まで続くのか。

この時から、彼らの基盤はズレ始めていた。