呪言 (ページ1) - 小説/夢小説

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第66話ページ1

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そして休日が明けて登校日。

調月はいつも通り電車に乗っていれば視線を物凄く感じ気が気じゃいられなかった。

「雄英体育祭で二位だった調月さんだよね！？」

「本物だ！」

「本物顔小さっ！美人すぎて直視出来ないッ！」

あっという間に乗客全員の視線を集めてしまった調月は少し焦った。

自分は話せない。

調月は少し悩んだ末にスマホの読み上げ機能を使おうとスマホをスワイプした。

A『ありがとうございます』

体育祭で個性は粗方把握しているであろう乗客はそんな調月に優しく笑う。

未来のヒーロー、期待しているよ。

そんな言葉を投げ掛けられて調月は妙に胸がポカポカする感覚に追いやられた。

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教室に入れば皆話しかけられた様子でどこか興奮気味に話している。

調月は少し濡れた髪を気にしながら席についた。

相澤「おはよ」

「「おはようございます！」」

先程まで話をしていたのが嘘のように瞬発的に自分の席に座るクラスメイト。

調月は一番後ろの席でその様子を見ていた為、これも鍛えられてきたものか⋯と一人で納得する。

相澤「今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ」

相澤の言葉に身構える生徒達。

“特別” 。

そう言われてまず学生なら考える “小テスト” の存在。

相澤「コードネーム。ヒーロー名の考案だ」

「「胸膨らむやつ来た〜〜〜！！！」」

立ち上がって喜ぶ生徒達に相澤が個性を使用しようとすると皆席に座る。

調月はコードネーム⋯と心の中で呟きながら外の雨の具合を見ていた。