呪言 (ページ6) - 小説/夢小説

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第71話ページ6

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何なんだ、この状況⋯⋯。

調月の前には炎が立ち塞がり、脳無らしき物が暴れている姿。

エンデヴァーが調月達を見て自分を見ろと言うが轟はスマホを見た。

位置情報のみ⋯⋯？

轟「調月！緑谷が危ねぇ！」

A『！』

その言葉に轟と調月は走り出す。

エンデヴァーの呼び止める声も聞く耳を持たず。

嫌な予感は的中していた。

緑谷がここに居る。

保須、脳無、ヒーロー殺し⋯飯田。

全て連想出来る。

走って行く中人々が逃げ出す声に調月は横を見た。

プロヒーローが脳無に押されている。

A『轟！先に行ってて！』

轟「ッ⋯分かった」

調月は急停止し、脳無がプロヒーローを抑え殺そうとしたのを防ぐべく個性を使った。

動くなと言われ、止まる脳無にプロヒーローは声の元である調月を見る。

⋯⋯あの脳無、程じゃない。

「君は⋯！雄英の！」

A「 “ぶっ飛べ” ！」

瓦礫に埋もれる脳無に調月はプロヒーローを見た。

飯田の職場体験先のヒーロー？

A『飯田は何処に居ますか？』

「分からないんだ⋯！こんな時に飯田君」

調月は言葉の続きを聞かずに轟の元へ走り出した。

ヒーロー殺し。

幾ら轟と緑谷でも危ないかもしれない。

プロが何人もやられてるんだ。

走って走って見えたのは腕を抑える轟。

下には飯田とプロヒーローが横たわっている。

緑谷「調月さん！？」

飯田「調月くんッ⋯君まで！」

ヒーロー殺しはまた増えたかと調月を見た。

調月は冷静に轟の横に立ちヒーロー殺しを見た。

轟達の考えていた近接を避けつつ粘るというのを調月ならば意図も容易く攻略できる。

緑谷「轟くんを血を流しすぎている。
僕が奴の気を引き付けるから後方支援を！
調月さん、飯田君とヒーローを！」

轟「相当危ねぇ橋だが⋯そうだな。
三人で守るぞ」

ステイン「三対一か⋯甘くはないな」

──矢張り、脳無⋯奴に個性を与えるのはこんなにも負荷がかかる。

調月の口の中は血の匂いで充満していた。