呪言 (ページ18) - 小説/夢小説

今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:114,959 hit

第83話ページ18

・

オールマイトの合図と共に駆け出した生徒達。

モニターに映る一位は瀬呂だった。

生徒達も瀬呂がこのまま一位か⋯と思っていた矢先に飛び出してきた緑谷の存在。

まるで体育祭の障害物競走を思い出させた。

「「うおー！緑谷！何だその動き！？」」

轟「(ああ、言われてみりゃ⋯何だあの動き)」

麗日「凄い⋯ぴょんぴょん、何かまるで⋯⋯」

俺の動き⋯⋯！！

爆豪はモニターに映る緑谷を驚愕の目で見た。

調月も既視感あるその動きに爆豪を見る。

俺が職場体験でバカみてえな時間過ごしてる間に、また⋯⋯。また⋯ッ！

爆豪がギリギリと下唇を噛んで緑谷を睨む。

調月はその様子を見ていたが、切島の「あーっ！」と言う声と共にモニターを見た。

緑谷が、落ちた。

キョトンとする調月。

結局、一位だったのは瀬呂だった。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ヒーロー基礎学が終了し更衣室にて。

女子更衣室では先程の訓練の結果に悔しがる人が多数存在した。

八百万「悔しいですわ⋯！」

A『八百万は個性使用までの時間ロスがあるから仕方無い所もある』

蛙吹「それにしても凄いわAちゃん。
個性を使わずにあんなに動けるなんて」

八百万と同じ組だった調月は八百万を慰めるも、蛙吹によって褒められるので少し照れ臭そうに微笑む。

蛙吹は嬉しかった。

先日まで褒めても『ありがとう』とクールに返してくれていた子が笑って喜んでくれるのが嬉しかった。

蛙吹も嬉しそうに「ケロケロっ」と笑った。