21話 ページ23
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花村「おーい、スーパーから日焼け止め持ってきたけど、塗ってほしい人いるー?」
弐大「応ッ!気がきくのぉ!では、さっそく頼むとするぞぉ!」
花村「え?ムキムキのオトコにオイル塗れって…?
うんっ、オッケーだよ!
ぼくって守備範囲が広いからね!」
小泉「広過ぎでしょ…1人で全部カバーしちゃってんじゃん。」
花村「ンフフ…たっぷりヌルヌルと塗りたくってあげるね。」
弐大「な、なんじゃあ?この弩えれぇ殺気はっ!?」
皆思い思いにそんな事を言っていた。
花村君に返してはざまぁとしか言えないけど。
リゾート気分…そんな言葉がピッタリだった。
ウサミ「うんうん!あちしは嬉しいでちゅ。
ミナサン仲良く楽しそうで、とっても嬉しいでちゅよ。
慣れるまでは大変だろうなと思ってまちたけど、さすがは超高校級のミナサンでちゅね!
この調子でぼのぼのと、『どっきどき修学旅行』を頑張っていきまちょーう!」
日向「…」
私は海で遊んでる人達を見ながら、ついさっき食べ終わった飴の棒を口の中に入れたまんま笑顔で呟いた。
「人と馴れ合うのは嫌だなぁ…」
そんな私の呟きは皆の楽しそうな声に掻き消されていった。
日向「わかった…よ…やればいいんだろ?
だったら…やってやるよ…!
あぁ、やってやるって!」
創が急に喋り出したかと思ったら最後らへんはやけくそに言っていた。
ウサミ「…日向くん?どうかちたの?」
あらら。海で遊んでる皆を見て自分も遊びたくなったんかねぇ?
日向「おいっ!水着を貸せっ!」
それから、水着に着替えた創が海にいる皆に声をかけた。
日向「おーい、みんなー!
俺を忘れてんじゃないだろうなー!
おいおい、待ってくれってー!
俺も混ぜてくれよー!…って、あれ?」
辺りは曇ったせいか暗くなった。
「なんて言うか…日向君からしたらバットタイミングね…」
日向「な、なんだこれ…?
こんな曇り方…いくらなんでも不自然だろ…!」
ウサミ「え?あ…れ…?」
日向「おい、今度はなんだ?何が起こってるんだよ?
お前は何をしたんだ!
おかしいだろ、さっきまであんなに晴れてたのにッ!」
そこまでウサミを責める必要なくない?
見る限りわざとに見えないし…
ウサミ「あ、あわ…あわわわ…
な、なんでちゅか!これぇえええええっ!?」
うん。やっぱりか。
日向「…は?」
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作者名:雪猫 | 作成日時:2017年8月26日 5時