21 ページ22
´
今まで言葉を発してこなかったカズマが待ってましたと言わんばかりに
私達の傍まで歩きながら説明する
カ「この人。シュウコウ社の新人コンクールに小説送ってた。
でもそれは、西村静香が図書室に隠してた幻の遺作だったんだ」
再び全員の視線が厳しいものになり、米山先生へ集まる
あ『私達がディスクの在処に気づいたとき、それはもう他の誰かの手に渡っていた。
だからカズマに調べてもらったのよ。
彼女の遺作を売りつけられた出版社がなかったかどうか。』
カ「でも。どの出版社も原稿を手にしていなかった」
米山先生はもうどこを見ているのか何を考えているのかもわからないようないで立ちと表情で
しきりに斜め下を見つめている
リ「出版社に売りつけることが目的じゃないとすると、考えられる可能性はひとつ。
その原稿を自分の作品として発表することだ」
カ「コンクリートの主催者に応募者の名前を問い合わせたら、見事にヒットしたよ。
先生の名前が」
キン「でも。どうしてそれが西村静香の遺作だってわかったんだ」
キンタの疑問に答えるように私は振り返りながら言う
あ『作家はよく書きかけの原稿をバックアップするのに、メールボックスを利用するみたいなの。』
カ「ハッキングしてみたらしっかりと残っていたよ、西村静香のオリジナル原稿」
カズマはキンタやメグのいる方と米山先生を順に見ながら言った。
リ「でも。彼女の作品を自分のものにするには、一つだけ問題があった。
その作品をすでに読んでいた人間が居たんだ」
リュウは米山先生を見つめたまま言う
メグはハッとしたようにリュウの問いに答える
メ「……殺された被害者達…」
あ『えぇ。
この人は娘さんの“復讐”なんて綺麗なものじゃなく盗作がばれないように3人を殺害したのよ』
私の一言が何かのストッパーを解除したかのように私の肩を掴みながら米山先生は喋る
米「…違う…違う!私は静香の為に…」
リ「だったら‼なぜ娘の名前で公表しなかった。
あんたは悪魔に魂を売り渡したんだよ!」
リュウは彼女が話し終わる前にこちらに来て、怒鳴った。
私達全員からの詰めいるような視線と、リュウからの怒号に
米山先生は何かを考えこむように空中の一点を見つめた
´
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうな(プロフ) - かなとさん» 気づかずに保存してしまっておりました。対応いたしましたので、反映までのお時間をいただきます。 (2019年3月7日 22時) (
レス) id: 330b40068e (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月7日 22時) (レス) id: 50e70db46c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうな | 作成日時：2019年3月7日 22時
