探偵学園Q～Qualified Class～９（2） (ページ6)

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某所

｢居たぞ！｣

大人数の刑務官が凄まじい勢いで館内を駆け巡る

｢待て！｣

追われている刑務官が追っている刑務官と挟み撃ちにされる

前方の団体に紛れるハットを被った男性はその刑務官に向かって話し掛ける

｢この先はネズミ捕りだいくらケルベロスでもどうにもならない。｣

刑務官は少しずつ下がり後ろの刑務官たちも一定の距離を取りながら下がっていく

ボコッ！

刑務官は突然後ろに控えるある刑務官の顔面めがけ肘鉄を食らわせる

仰け反り倒れる刑務官の横をかき分け

刑務官は更に逃走を続けた

｢何処に行くんだ！｣

｢まさか、屋上からヘリで！？｣

刑務官は階段を駆け上がり

屋上の扉を開ける

そして、貯水タンクへ逃げ込み

1人間隔を開け屋上を見渡す刑務官を捕まえた

｢やめろ！離せ！｣

男は刑務官の首元にボールペンを当てながらも後ずさる

｢ケルベロス｣

｢やめろ！｣

七｢どう足掻いたって御前は逃げられやしないんだ！｣

｢七海さん、大変です。医務室に運ばれた田中が。｣

別の刑務官がシーバーを片手に駆け寄る

七海と呼ばれる男は目線を男に向けたまま

シーバーの相手からの声を聞いた

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