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「うおー！！」
「あ、美羽ちゃん走らないで！」
結局迎えに行ったものの、4人ともまだ仕事が終わらないらしく、ロビーで子供達と待つ。
「れんー。のど、かわいたー！」
「あー、何か飲む？ちょっと待ってジュース買ってくるから！りんご？オレンジ？」
「りんごー！」
「はいはいリンゴねって、あー美羽ちゃん！！じっとしてて！」
「だぁー！！」
「痛い痛い痛い！！慧多、髪の毛ひっぱらないで！！」
ロビーで3人が駆け回っていると、
「あの...大丈夫ですか？」
顔を上げると、さっきの保育士さん。
「あー！Aしゃーん！！」
美羽ちゃんと慧多が飛びつく。
「永瀬さん...？ここで待ってるんですか？」
「そーなんですぅ。」
バタバタ走り回る美羽ちゃんと這い回る慧多。
「おいー！二人ともおとなしくして！！」
「あの...よかったら一緒に待ちましょうか？絵本なんかもあったりするんで。」
「えーほんまですか？助かります！」
「美羽ちゃん、慧多くん、一緒に遊ぼうか！」
「うん！」
途端に大人しくなり、保育士さんの隣にぴったり座る美羽ちゃんと膝の上に座る慧多。
「ねーねー、Aしゃん、これ、れん。」
「これ？」
「うん。これ、れんだよー。」
「おいおいこれって何やねん。せめてれんくんって言え！」
「永瀬さん、れんさんって名前なんですか？」
「はい。販売部の永瀬廉と言います。」
「私、AAって言います。」
「AAさん。よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。あの、先程は失礼しました！」
「いやいや、確かに不審者ですよね(笑)」
「ほんとすみません！今度からは大丈夫ですから！！」
「今度って(笑)もうないことを願ってますけど。」
「あ、それもそうですね(笑)」
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作者名：Momanao | 作成日時：2019年4月13日 23時
