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「美羽ちゃん...？」
俺の足は美羽ちゃんにがっしりとホールドされていた...。
「あ、Aしゃん！！」
「あ、すみません！！こらーっ美羽、走んなって！本当、すみま...え？永瀬？」
美羽ちゃんを追っかけてきたふっかさん。
「あ、ふっかさん...どーしたんすか？」
「どうしたって、お前こそ...あれ？え？Aさん？」
「あ、深澤さん...どうも。」
秒で俺から離れたAちゃんがふっかさんに頭を下げる。
「え、なんで？どうして永瀬とAさんが...あ、美希ちゃん！！早く早く！」
後に続いて美希さんがやってきた。
「どうしたの？大きな声で！」
「だってさ、ほら、永瀬とAさんが...」
...最悪だ。
仕方ないけど、この2人だけなら頼み込んだら黙っててくれるかも...？
「え？あれ、ウソ？！待って待って！どういうこと？あ、まきー！翔太さん！！はーやーく！！一大事！！」
え、いるの？！
うそやん。
「もー何よ深澤家！速すぎだって。」
「まき...永瀬くんとAさん！」
「え？！マジ？！なんでいるの！！」
「え？2人、付き合ってんの？！」
後ろから、慧多を抱いた翔太さんがびっくりしている。
「違います！！いや、パンダ見よかなって、ふらっと来たら、偶然！！入園ゲートでAさんとばったり会ったもんだから！」
必死に言い訳する俺と、頷き続けるAちゃん。
「え？いい歳した大人が1人で？動物園に？」
怪訝そうに聞いてくるふっかさん。
「ええ！！いい大人でも動物園に1人で来るんです！！普通です普通！ね？」
「はい！！たまたま会って、せっかくなんで一緒にって...」
苦しい言い訳を続ける俺とAちゃん。
「ママー、れんとAしゃん、なかよしなの？」
そんな中、美羽ちゃんが美希さんに声をかける。
「え？美羽、なに？」
「れんとAしゃん、手つないでたよー。なかよしだからー？」
...美羽ちゃん、爆弾発言！！
それ絶対言っちゃダメなやつー！！
「永瀬、言え。」
詰め寄ってくるまきさん。
「永瀬...もう無理だよ。吐け。」
俺の肩をポンと叩き、首を振る翔太さん。
神宮寺...お先に。
俺の分まで、隠し通すんだお。
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作者名：Momanao | 作成日時：2019年4月13日 23時
