No road is long with good company 番外編1 (ページ37)

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「へぇー、Aさんとねぇ。」

社食にて。

酢豚定食をパクつきながら、神宮寺が言う。

「うん。まー久々に楽しかったわー。」

「よかったな。」

「おうよ。映画見てさ、うちでフィギュア見せたりさ。」

「え？もう家に呼んだの？やるなー永瀬！」

「やっぱ早すぎ？Aさん引いてるよなー...。」

「でも、結局来たんだろ？」

「うん。一緒にメシ食って、送ってった。」

「え、それだけ？何もしなかったの？...すげぇ、永瀬。お前案外我慢強いんだな。」

「え？だってさ、Aさんもどう思ってるか分かんなかったし...」

「そうかな？俺は脈アリだと思うけど。」

「マジ？！」

「うん。で、お前はどうしたいんだよ。進展したい訳？」

「う...うん。Aさん、可愛いし、一緒にいて何か癒されるし...できることなら...」

「ふーん。あ！そうだ。この間、ネットの恋愛コラムで読んだんだけどさ、」

「え、そんなん読んでんの？」

「たまに。で、それがさ、7秒間相手の瞳をじっと見つめるだけで、その相手は落ちるらしいよ。」

「...マジか！」

「次の約束とかしてんの？」

「あ、来週もうちで映画見ようって...」

「あーそりゃ絶対試してみ？Aさん、落ちるかも。」