・美希Side ページ44
今夜はまきの家にお邪魔している。
「久しぶりだね。家で飲むの。美希、何飲む?」
「いや、今日は飲まない...かな?」
「え?飲まないの?何で?私は飲むけど。」
「飲まないっていうか、その、飲めないっていうか...」
「何よ、はっきり言いなさいよ!」
ビールを開けながらまきが聞く。
「...結婚することにした。ふっかさんと。」
「え?結婚!...お酒が飲めないのは、まさか!妊娠したの?!」
「...うん。」
私は小さく頷く。
「はぁ〜!ふっかやるなぁ!いつもポーっとしてるのに。」
「そうだね(笑) 私も突然のことでびっくりして、正直悩んだんだけど、ふっかさんに躊躇なく"三人で幸せになろう"って言ってもらって、産む決心がついたんだ。」
「そうなんだ...言いよってきた男どもをことごとく振って、自分から好きになったふっかと一緒になれるなんて、ホントに、よかったね。」
「うん。ありがとう。」
「そうかー、美希がお母さんか
...あー、ヤバい、泣けてきた...。」
「まき...ありがとぉっ...!!」
酔いがまわってきたまきと抱き合って泣いた。
「まきはどうなの?子供は?」
「うーん、まだかな。そういう話になったこともあるけど、今は二人でいるのが楽しいし、別に急ぐこともないかなって。ほら、こうやってまだお酒たくさん飲んどきたいしね(笑)」
「まきらしいね。」
「てか、そういうのは早く言ってよォー!!こんな妊婦さんに遅くまで外出させるなんて赤ちゃんに悪影響じゃない?!」
「あー!大丈夫大丈夫!!帰りはふっかさんが迎えに来てくれるから!」
ガチャッとドアが開いて、ふっかさんと翔太さんが戻ってきた。
「ただいまー。」
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作者名:Momanao x他1人 | 作成日時:2019年1月22日 14時