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・ふっかSide ページ42
無意識だった。
無意識のうちに美希ちゃんを抱きしめ、
涙を拭い、
そのままキスしてしまっていた。
今、美希ちゃんが俺の腕の中にいる。
ずっと憧れていた美希ちゃんがどんどん身近になっていく。
涙目で笑う顔、
泣きすぎて鼻が赤くなった顔、
大きく口を開けてほおばる顔、
仕事中の真剣な眼差しも、
全部愛おしい。
もう絶対離したくない。
きつくきつく抱きしめる。
「ぐぅ〜。」
二人のお腹がほぼ同じに鳴った。
腕の中にいた美希ちゃんが俺を見上げる。
あ、このあと絶対笑う。
「ふっ」
やっぱり。
鼻をくっつけて、二人でクスクス笑う。
美希ちゃんの肩が揺れている。
それも全部愛くるしい。
思いっきり抱きすくめる。
「...ちょっと苦しい(笑)」
「ごめん(笑)」
少し反省して、力をゆるめる。
「...一緒に朝ごはん、食べませんか？」
「...うん。」
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作者名：Momanao x他1人 | 作成日時：2019年1月22日 14時
