No road is long with good company 3 (ページ15)

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「よし、これで落ち着け。」

佐久間が俺の前にグラスを置いた。

「とりあえず、１回デートしてみたら？」

「は！デート！？とんでもない！佐久間、お前どんだけレベルが違うと思ってんだよ。極端に言うなら美女と野獣だぞ！？」

翔太がぶんぶんと首を横に振る。

俺も大きくうなずく。

「じゃあ、振っちゃうんだ？もったいないねぇー。
でも、その美希ちゃんて子はきっと勇気出してふっかに告ったんじゃないの？
会社では高嶺の花かもしれないけどさ、美希ちゃんも本当はただの恋する女の子なんじゃないの？
ふっか、もう1回、自分のそのでっかい頭で考えるんじゃなくてさ、ハートに聞いてみなよ！！」

「俺でも、いいのかな...本当に。」

「案外平気かもよ？」佐久間はにっこり笑っている。

「よし、」俺は、美希ちゃんと1度デートしてみることを決心した。

すると、しばらく考え込んでいた翔太が口を開いた。

「覚悟決めたか。じゃあ行ってこい。ただし！絶対に！絶対に会社にバレるな。
全社員を敵に回すことになるぞ。お前の出世も、終わりだ。」

「マジか！！」

「そりゃそーだろ！相手はあの美希ちゃんだぞ...！
ちなみにバレたら俺は他人のふりをする。」

「はあ？何でだよ！！てか、酷すぎるぞ！」

「それにしても、何でふっかなんだよ...。
オレも1度くらい美希ちゃんとデートしてみたかったよ...！」

「あ、今の、まきちゃんに言っとくね！」

「ダメ！おい、佐久間、それだけは勘弁してくれよ...！！」