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「...3人ともぐっすりやな。」
和室で眠る目黒ファミリーを紬さんとそっと覗く。
「それも揃ってキレイな寝顔...今日思ったんだけど、やっぱり女の子は可愛いなぁ。」
「俺からしたらどちらも可愛いですよ...希桜ちゃんも源ちゃんも岳ちゃんも、健やかに育ってほしいですわ。」
「じゃあ可愛い息子のもとに、帰るとしますか(笑)。」
「2人とも遅くまでありがとうございました。じゃあ、帰りましょうか。」
龍斗さんが送ってくれることに。
「そういえばAさんとは順調？」
後部座席に座る紬さんが話かけてきた。
「あ、おかげさまで...また2人でご挨拶行きたいって思ってるんですけどなかなか都合がつかなくて、すみません。」
「そんなこと気にしないで！またいつでも気軽に遊びに来て。」
「ありがとうございます...いやでも、今日はいろいろ考えさせられましたよ。」
「あぁ、目黒くんのこと？」
「はい...お見合いして、幸いにも結婚前提でお付き合いさせてもらってて、でもこのまま一緒になって、果たして大丈夫なんかなって。」
「え、なにか迷ってるの？萌からはラブラブって聞いてるよ？」
運転中の龍斗さんが驚いたように言う。
「いや！迷ってなんかないですし、彼女のこと大好きです...ただ、LINEと週末のデートで楽しい、一緒にいたいからって結婚しちゃうのはなんというか...」
「...向井先生的には、今のAさんとの関係が不安なんだね。」
「...はい。前々から少し感じてたんですけど、今日の目黒たちを見て不安がはっきりしちゃったみたいっす。」
「...ですって。お義姉様、どうしたものですかね？」
「うわ！龍斗くん私に話ふる？うーん...どうしたらって...ほら、みんないろいろ違うじゃん、環境とか関係性とか...私と照さんもきっと王道の馴れ初めじゃないし、龍斗くんと萌ちゃんだって出会って10年以上だからそれはまた向井先生とは全然違うのよね。だから、うーん...でも、今向井先生が思ってることはやっぱり話してみるのがいいんじゃない？ね、龍斗くんもそう思わない？」
「...ですね。とりあえず話してみないと、前に進まないからね。」
「わかりました。話せるように頑張って頭を整理してみます。」
帰宅後、AちゃんからもLINEがきていた。
次の週末はゆっくり会えそう、と可愛いスタンプと一緒に。
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作者名：Momanao | 作成日時：2021年2月8日 22時
