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「...着いたよ。」

龍斗くんがエンジンを切った。

「さ、Aさん、観念して行きましょう。」

「嫌だ...行きたくない...」

「さぁ、みんな揃ってるみたいだから、行こう。」

「...どうしても行かなきゃ、ダメ?」

「うん、行こう。そんなに気まずいなら龍斗くんの影に隠れときな。」

「...許してくれないのね、わかりました。龍斗、すみませんが隠してください...」

龍斗くんを先頭に、A、それから私が荷物を持って店に入る。



でぃすてにぃは、満員御礼だった。

瑞稀さんと橋本さんを囲みサークルメンバーがガヤガヤとしている。
そしてカウンターの隅っこの方に存在感を消した大光くんとリホちゃんがしゃがんでいた。

私たちに気づいた2人は、小さく手を上げ私は力強く頷く。

橋本さんは私たちを見てヘラっと笑う。
瑞稀さんは一瞥しただけでガン無視。
シバいたろけと一瞬目を剥きかけたが、その前に龍斗くんに目で制される。

心を落ち着かせようと、店の1番奥のテーブルを見る。
ド派手なアロハシャツに身を包んだ大昇くんに、イカしたアニキたち。
...普通にスクリーンの中にいてもおかしくないレベル。

大昇くんが、サングラスをずらし愛らしい目を覗かせた。

仕掛け人兼幹事の龍我くんと猪狩がバタバタと動き回っていた。

「遅くなりました!!」

「あ...お疲れ様。」

隅っこの席に誘導してくれた龍我くんは、打ちひしがれているAの肩をポンと叩いた。

「猪狩!全員揃いました!!」

「了解!じゃあ壮行会、始めさせて頂きます...僭越ながら、後輩を代表して私猪狩蒼弥が乾杯の音頭を、」

「いいよそんな堅苦しいの...今日は俺たちのためにありがとな。じゃあ、楽しもうぜ!!」

『乾杯!!!』

橋本さんの一声で、宴が始まった。

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作者名:Momanao | 作成日時:2021年1月4日 1時

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