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日替わり定食を持って、私の前に立っているのは...

誰?これ誰?てかこれ現実?

耽美小説から抜け出したような美少年が微笑んでいる。

美しい...

申し訳ないけど、猪狩くんも龍斗くんもこの美少年と並んだら粉吹き芋に見えてしまう。


「あの...初めまして、だよね?」

美少年が私に向かって、口を開く。

「ふわ?...」

「どうしたの典子、なんで立ち上がってんの?」

「へ...はっ!!」

スプーンを握りしめ立ち尽くす私に、Aが声をかけた。

「龍我くん久しぶり!今日はどうしたの?」

「うん、オリエンテーションでこっち来てて...せっかくだから猪狩とお昼でもって。」

「りゅうが、くん...」

「あ、紹介するね。こちら佐藤龍我くん。やっぱり高校からの仲間なんだけど秀才で医学部にいるの。龍我くん、こちら森口典子さん。私と龍斗と同じ学部。今日友達になったんだ!」

「そうなんだ(笑)。佐藤です、よろしくね。」

「あ、はい!!こちらこそ、よろしくして頂けたら幸い...」

もう周りイモだらけの私には、言葉を交わすことだけでも天国...

「なぁ、俺のときとずいぶん態度違うくね?」

「そりゃ龍我くんだもん当然でしょ!猪狩にまで愛想振りまかなきゃいけない意味が分からない。」

「松村バカ言うなよ?俺だって経済学部の美少年って、」

「絶対言われてない。」

「まぁまぁ2人とも...ねぇ、Aちゃんの友達だから...僕はなんて呼んだらいい?」

「え、あ、名前呼んでもらえるんですか...もうなんと呼んでもらっても、」

「なんでもいいの?ちなみに龍ちゃんは?」

「あ、森口さん。」

「猪狩は?」

「俺はまだ...そうだな...森口典子...モリグチノリコ...モリ...ノリ...お!モリコよくね?うん、いいじゃん!今日から君はモリコ!!」

「嫌!絶対嫌!!龍斗くんと同じでいいじゃん!」

「だって森口さんよりモリコの方が簡単じゃん!口開けなくて済む。」

「そんなに口を開けるのが面倒臭いなら呼んでくれるな!!猪狩!アンタにはデリカシーってものはないのか!」

「は、お前だっていきなり呼び捨てになってるじゃねーか!おい龍我!お前もモリコって呼べ!」

「いーやー!!こんな美少年からそんな言葉聞きたくない!!」

「ちょっと落ち着いて2人とも!じゃあ、のりちゃんで。僕は龍我で(笑)。」

「はい!よろしくお願いします!龍我くん!」

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Momanao(プロフ) - 華子さん» コメントありがとうございました!これからも頑張ります!! (2020年12月18日 22時) (レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
華子(プロフ) - 矢花くんの作品が読みたくて検索していたところ偶然見つけました。読んでみたら面白く、最初のシリーズから読破してしまいました。シリーズものでこんなに内容がしっかりしていて面白いものは久々でとてもワクワクしています。素敵な作品をありがとうございます。 (2020年12月17日 12時) (レス) id: c812437f0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Momanao | 作成日時:2020年10月11日 16時

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