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「よ！」
「あ、猪狩。」
「お疲れさん。」
学食にてランチタイム。
「...なんか見慣れてきたな。」
酢豚定食をテーブルに置き、猪狩が言う。
「え、何が？」
「いや、龍斗とモリコがサシで飯食ってんの。」
「あー、」
「一応聞くけど、松村は？」
「...瑞稀さん。」
「...だよな。」
Aはますます瑞稀さんとラブラブのようだ。
今日も授業が終わると、先生よりも速く教室を出て行った。
そしてAの教材(しかも大量)に預かる龍斗くん。
あまりにも気の毒で、半分私も預かることに。
そんな龍斗くんは私に申し訳ないからと、日替わりデザートをご馳走してくれた。
...優しいね。
いや、優しすぎる。
最近よく思う。
松村Aさん、アナタ龍斗くんに甘えすぎ。
それからあまりにも龍斗くんのこと、見て無さすぎだよ。
龍斗くん、君はそれで平気なの？
「...ん？」
「ん？」
「森口さん...怒ってる？」
「え？」
「いや...さっきからずっと睨まれてるから...」
「え、ウソごめん！怒ってなんかない！むしろ感謝！デザート食べさせてもらって！！」
「あ、そう？なら、いいんだけど。」
「え、モリコにお前奢ってやったの？なら俺にもなんか奢ってくれよ！あ、チョコモナカがいい！」
「ダメ。自分で買ってこい。」
ケチだなーと嘆きながら猪狩はチョコモナカを手に戻ってきた。
「ところで龍斗、教習所どうなった？」
「あ、そういえば通ってたよね。そろそろ卒検ぐらい？」
龍斗くんはリュックをガサガサし始めた。
「...ジャーン！！」
「あ、取れたの？おめでとう！」
龍斗くんの手には、ピカピカの免許証。
「思ったより速かったな。」
「うん、キャンセル待ちして詰めて講習受けたから。実はみんなに言いたくてウズウズしてたんだよね(笑)。」
「そんなの遠慮せずにLINE送ってよ！」
「そうだよ水臭いぞ龍斗。よし俺が早速グループLINE送ってやるからな！！」
免許証を持ち笑顔の龍斗くんの写真を撮る猪狩。
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Momanao(プロフ) - 華子さん» コメントありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2020年12月18日 22時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
華子(プロフ) - 矢花くんの作品が読みたくて検索していたところ偶然見つけました。読んでみたら面白く、最初のシリーズから読破してしまいました。シリーズものでこんなに内容がしっかりしていて面白いものは久々でとてもワクワクしています。素敵な作品をありがとうございます。 (2020年12月17日 12時) (レス) id: c812437f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2020年10月11日 16時
