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「やっほー。」
軽やかな声がして、顔をあげる。
「...瑞稀さん。」
「あ、お疲れ様です。」
みんなが少し緊張して座り直す。
「相変わらず賑やかだね...まだ高校時代が抜けてないの？」
「瑞稀さん、今日は久しぶりにみんなで集まれたんです。」
「へぇー、珍しいもの食べてるね？」
「これは...あの、瑞稀さんにも渡したパンです。ほら、典子と作ったって言ってた、」
「あーアレね。うん、美味しかった、」
「それはよかった、」
「って、はしもっちゃんが言ってた。」
「え、それ酷くないですか、」
言いかけた私を、龍斗くんが止める。
「それよりA、この間2人で行った映画、面白かったよね？」
「あ...はい。」
「俺さ、あの女優さんのファンになっちゃった...ね、今からDVD借りに行こうよ。」
「え、今から？」
「え、嫌なの？ここでピクニックしてる方がいいの？」
「でも、」
言いかけたAの言葉を、龍斗くんが遮る。
「ここはみんなで片付けとくから行ってこいよ。」
「行ってこい？随分上からもの言うんだね。」
「...いやいや龍斗と松村は、」
今度は立ち上がろうとした猪狩を、龍斗くんは引き止める。
「すみません先輩の彼女に...ご馳走様、美味しかったです。松村さん。」
Aが去ったあと、4人で後片付けをする。
「なんか...ホント関係ないんだけど...瑞稀さん嫌なの俺だけ？」
猪狩がボソッとつぶやく。
「...僕も、得意じゃ、ないな。ねぇ、龍ちゃんは？」
龍我くんが龍斗くんに話しかけると、自然と猪狩と私も龍斗くんを見つめる。
「...まぁ、よく知らない人だから何とも言えないけど、Aの彼氏、だから。」
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Momanao(プロフ) - 華子さん» コメントありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2020年12月18日 22時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
華子(プロフ) - 矢花くんの作品が読みたくて検索していたところ偶然見つけました。読んでみたら面白く、最初のシリーズから読破してしまいました。シリーズものでこんなに内容がしっかりしていて面白いものは久々でとてもワクワクしています。素敵な作品をありがとうございます。 (2020年12月17日 12時) (レス) id: c812437f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2020年10月11日 16時
