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「典子、会いたかったよ。」
「...私も。」
「やっばり、君がいないと、俺は活性化できないんだ。」
照さんの胸筋と、ミオシンに生まれ変わった私が会話をしている。
「典子...お前が欲しい。」
「え、いきなり？まだ、心の準備が...」
「そんなこと必要ない。さぁ、恥ずかしがらずにこっちにおいで。」
「...私でいいの？だって、」
「お前がいないと、俺は生きていけない。...だから典子、俺とひとつになろう。」
「...はい。」
「典子...愛し」
...あれ？
なんかさっきから誰かに頭をつんつんつんつんされてるんだけど。
しかもなんか...固くて痛い。
なんなのもう！今チョーいいとこなんですけど！！
「...痛いわー！！！」
「うわ、ごめん！！」
正気に戻ると、怯えた顔で私を見る龍斗くん。
その手にはドラムスティックが握られている。
「...やっと気がついた？良かったぁー。」
「...うん。スティックはさすがに結構痛いよね。」
「いやさー、俺が遅れて入ってきたら兄ちゃんが森口さん抱えて立ってるから何事かと、」
「え？抱える？え、えそれはどういう？」
「え？いや普通にまぁ世にいうお姫様抱っこってやつ？」
...森口典子、一生の不覚。
人生初の父親以外によるお姫様抱っこ、記憶が無いなんて...
「...え！？泣いてる！？え、え、何！？」
さっきから涙が止まらない。
こんな悔し泣き、大学落ちた時以来...
「ごめん！！もしかして、兄ちゃんになんかされた！？」
「...いや、なにも」
「何もやってないけどぉー...」
お茶を持って、部屋に入ってくる照さん。
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Momanao(プロフ) - 華子さん» コメントありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2020年12月18日 22時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
華子(プロフ) - 矢花くんの作品が読みたくて検索していたところ偶然見つけました。読んでみたら面白く、最初のシリーズから読破してしまいました。シリーズものでこんなに内容がしっかりしていて面白いものは久々でとてもワクワクしています。素敵な作品をありがとうございます。 (2020年12月17日 12時) (レス) id: c812437f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2020年10月11日 16時
