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「瑞稀さん...？」
「うん...今日ゆっくり話そうと思ってたんだ。ちょっと休憩しようか？」
そう言うとAはカルピスと北斗さんの東京土産をキッチンから運んできた。
「実はね、付き合ってるの、瑞稀さんと。」
「え、そうなの？」
「うん、つい先日そういうことになりまして...あ、まだ誰にも言ってないから！！」
「わかった、内緒にする。」
「ありがと、みんなには私から話すから。」
ふーっとため息をつき、お土産の大福を食べるA。
「あのさ...嬉しく、ないの？」
「え、なんで？」
「え、だって付き合い始めたばっかなんでしょ？幸せ絶頂じゃないの？」
「え、あ、うん！そうだよ？幸せだよ？見えない？」
「...あまり幸せのオーラを感じないなぁ。」
「そうかな？うーん...幸せ...」
「どうしたの？」
「いや、よく分からないんだよね。」
「何が？」
「うん...つまり、素敵だなって思った人から好意を持たれてきちんと彼女になるってのが初めてなもんで、どう行動したらいいのか...」
「何それ、どういうこと？」
「いや私がどうしてたら瑞稀さんが楽しいのか、どう振舞ってたら気分よくいてくれるのかがイマイチつかめてなくて...瑞稀さん歳上じゃない？よく分からなくてさ。」
「...で、瑞稀さんの言いなりに、」
「はい...瑞稀さんに頑張って合わせてたら...課題が...で、典子にまで迷惑を。」
「今さら私のことはいいけど...てか、私も経験なくて分からないんだけど...」
「うん？」
「彼氏の顔色見ながら、合わせてるってなんか...違うと思う。」
「そう...？」
「うん...恋人って、歳とかあまり関係なく対等でいていいと思うし、せっかく縁あってお付き合いしてるのにAがそんなこと悩んでるのも変だよ、もっと自由にいつものAでいてもいいんじゃないかな？」
「...そうだね。うん、ちょっと考え方変えてみる。典子ありがとうね。」
「いえいえ(笑)。じゃ、私もいただきます...って、A！カルピス濃すぎ！！」
「そう？いつもの配合だけど...え、何この大福！餡が緑じゃん！！北斗！腐っとるやないかい！！」
「違う違う！！この餡はずんだ！！もともと緑なの！てか、さっきからばくばく食べてて今頃気づいたの？」
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Momanao(プロフ) - 華子さん» コメントありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2020年12月18日 22時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
華子(プロフ) - 矢花くんの作品が読みたくて検索していたところ偶然見つけました。読んでみたら面白く、最初のシリーズから読破してしまいました。シリーズものでこんなに内容がしっかりしていて面白いものは久々でとてもワクワクしています。素敵な作品をありがとうございます。 (2020年12月17日 12時) (レス) id: c812437f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2020年10月11日 16時
