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「ごめんね2人とも...コイツのせいで落ち着いて楽しめないね。」
まきさんから孫の手を取り上げ、なだめながら翔太さんが謝ってくれる。
「いえいえ全然...まきさん、でもそのおかげで翔太さんと結婚できたのかもしれませんよ？」
「そうそう！照さんが可愛い箱入り娘に育ててくれたから翔太さんはそんなまきさんを好きになったんじゃないですか？ね、翔太さん？」
「え、翔太そうなの？」
翔太さんに肩を叩いてもらっていたまきさんが振り向く。
「え！そうなの？...かな？」
「翔太さん！そこは肯定するのが正解です！」
「あ、う、うん！そう、そうなんだ！！...と、思う。」
うろたえながら返事をする翔太さんと、しばらく見つめ合うまきさん。
「...そっか！！それじゃ仕方ないね(笑)。よし、兄ちゃん許したろ！！」
途端にご機嫌になるまきさんと、ホッと胸を撫で下ろす私たち。
女子トークに、今度は東京のイケメン翔太さんが加わる。
「でもさ、照さんじゃないけどやっぱり君たちのこと心配になるよ？お兄さんとしては。」
「どうしてですか？」
「だって2人とも可愛らしいからさ。周り野郎ばっかりなんでしょ？」
「大丈夫？もう早速変な男に引っかかってない？」
「翔太さんもまきさんもありがとうございます。でも大丈夫です。理系女子って男子学生には仲間としか思われてないらしいです。」
「そうなの？ま、いざとなれば龍斗もいるから大丈夫かな？」
「はい！龍斗くんにはお世話になりっぱなしで...ん？どうしたA、さっきから黙って、」
「え、いや！ううん、何でもない！」
「ん？これは何か隠してますねAさん？白状なさい？」
明らかに様子が違うAに、まきさんが問い詰める。
「あの...デート、というか...フェスに誘われてまして...」
恥ずかしそうに打ち明けるAにびっくりする。
「え、誰と！？いつ？その話私聞いてない！」
「典子ごめん...なかなか言い出せなくて、」
「いいから教えて！」
「...明日ね、瑞稀さんに2人で行かないかって。」
...瑞稀さん？
うそでしょ？
それよりも...知ってるのかな？
私の視線の先には、猪狩と一緒に懸垂をさせられている龍斗くん。
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Momanao(プロフ) - 華子さん» コメントありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2020年12月18日 22時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
華子(プロフ) - 矢花くんの作品が読みたくて検索していたところ偶然見つけました。読んでみたら面白く、最初のシリーズから読破してしまいました。シリーズものでこんなに内容がしっかりしていて面白いものは久々でとてもワクワクしています。素敵な作品をありがとうございます。 (2020年12月17日 12時) (レス) id: c812437f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2020年10月11日 16時
