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「えっとですね...富士山は、」
「うん、富士山は...？」
「富士山は、静岡のものでも、山梨のものでもありません！私の、ものです！！」
「へ？」
「富士山は、私が嬉しかったときは一緒に喜んでくれてて、大変なときは頑張れって背中を押してくれます。で、悲しいときは近くで泣いてくれる、あ、要は私が富士山を眺めるときの気分にあわせて寄り添ってくれてるというか...とにかく私にとって富士山はなくてはならないものだし、まぁどっちのものだ！っていい歳したオッサンが言い争うのもどうかと思ってしまってるので...私のものです！と、言いたい...って、照さん？私変な事言いましたよね...すみません！！」
ポカンとしていた照さん、急に私に接近してきたと思いきや、
「森口さん！！」
「...ひゃあっっ！！！」
突然に手を包み込まれ、飛び上がって驚く。
「あ！ごめん！！驚かすつもりは、いや、あまりに感動してつい...こりゃ龍斗に見られたら大変！」
ぱっと手をはなす、ジェントルマンの照さん。
「...いえ...大丈夫...」
「そうだよね、富士山はいつも俺たちのそばにいる...俺の、もの...これなら誰も異論ないよね...よし！今度揉めたらそう言うことにするよ！ありがとね、森口さん！！」
「...はぁ...了解、しました...」
「ひーくん！ごめんまきが足つっちゃったの...ちょっと一緒に運んで！！」
「え、大丈夫なの？今行く！あ、森口さん！まきのことは気にせずゆっくりしてね。」
「...ふぁい、あ、ありがとうございます...」
照さんは、密かに腰を抜かしている私を残し、まきさんのもとへ走っていった。
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Momanao(プロフ) - 華子さん» コメントありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2020年12月18日 22時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
華子(プロフ) - 矢花くんの作品が読みたくて検索していたところ偶然見つけました。読んでみたら面白く、最初のシリーズから読破してしまいました。シリーズものでこんなに内容がしっかりしていて面白いものは久々でとてもワクワクしています。素敵な作品をありがとうございます。 (2020年12月17日 12時) (レス) id: c812437f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2020年10月11日 16時
