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「造り酒屋って初めて見るよ...広いね。」
「敷地だけはね...でも古いよ？いっつもどこか直してるし。さ、どうぞ。」
龍斗くんに誘われ、車を降りる。
「おい！気をつけろよ。」
翔太さんの声がして振り向くと、
「了解...よっこらしょっと！」
「え...まきさん？」
「あーこれ？そうなの！来月出産予定です！！」
手すりにつかまり、車から降りようとしているまきさんのお腹は風船のよう。
「ごめんなさい気が付かないで！大丈夫ですか？」
「いやいや座ってたから分かんないよ。」
「気をつけて降りて下さい...あ！龍斗くんでも猪狩でも踏み台に使って下さい！！」
手を貸そうと駆け寄った私を見て、まきさんはぷッと吹き出した。
「...どうしました？」
「いやいや(笑)。男たちを踏み台に使えって、アナタ可愛い顔して言うことヤバいね...でも大好き、そういう子！よし、私を静岡の姉だと思って！！よろしくね、典子ちゃん。」
にっこり笑って私の手を握ってくれたまきさん。
穏やかな龍斗くんとはタイプが違うけど、こうやって見ず知らずの私を自然に受け入れてくれる包容力はやっぱり姉弟だなって思う。
「Aちゃんも手繋いでくれるの？ありがとう...でも荷物出さなきゃ。」
「それこそ荷物なんて龍斗と猪狩に任せましょ！まきさんは自分の体のことだけ気を付けて！」
「...もう2人がそんなこと言ってくれるなら甘えようかな？じゃあ男たち！！私は可愛い女子大生と先に行くから、あとはよろしく！！」
「A！森口さん！ねーちゃんを甘やかすな！調子に乗るから！」
大きな荷物を抱えて龍斗くんが追いかけてきた。
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Momanao(プロフ) - 華子さん» コメントありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2020年12月18日 22時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
華子(プロフ) - 矢花くんの作品が読みたくて検索していたところ偶然見つけました。読んでみたら面白く、最初のシリーズから読破してしまいました。シリーズものでこんなに内容がしっかりしていて面白いものは久々でとてもワクワクしています。素敵な作品をありがとうございます。 (2020年12月17日 12時) (レス) id: c812437f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2020年10月11日 16時
