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向井先生と枕を並べる。
「...寝られへんの？」
さっきから寝返りを繰り返す俺に気付いた様子。
「あ、すみません。起こしました？」
「いや、ちょうど喉乾いて起きたとこ。」
ムクっと起き上がり、枕元のペットボトルを開ける向井先生。
「お前も、飲む？」
「...じゃあ、」
俺も起きて、ペットボトルを受け取る。
月明かりだけが差し込む、暗い和室で2人ぼんやりと座る。
「あんな、」
「はい。」
「俺、今年からクラス担任の他に、もうひとつ業務できてん。」
「へー、何を？」
「うん、公務員養成講座。」
「そんなの、ありましたっけ？」
「今年からできた。」
「そうなんですね。」
「この講座を作るきっかけになったんは、お前や。」
「へ？」
「お前が高2のときやったかいな？市役所に就職したいって話したん。」
「あ、はい。」
「あん時な、2年部の先生、パニックになってん。正直、諦めさせたら？って言う先生もおった。」
「...そうだったんですか。」
「でも、松村先生がお兄さんにえらい怒られたらしくてなぁ。"お前が1番に、目黒くんの夢を守って、理解して、応援してやらないでどうするんだ！教師が気持ち切らすな！"って。松村先生からこの話聞いて、迷っとった俺も腹くくったんや。絶対お前を合格させたるって。」
「それであんなに熱心に補習を...ありがとうございます。」
「いやいや、それでも最後はやっぱりお前の頑張りやで？目黒は、頑張って夢を叶えた。それでな、お前と同じ夢を持つ後輩にちゃんとしたカリキュラム作ろうってなって、養成講座を立ち上げたんや。ちなみに俺が主任やで？凄ない？」
「はい...でもますます忙しくなったんじゃないですか？」
「なった！めちゃめちゃ忙しなった！！...でも、今が1番、楽しい(笑)。」
そう言って、向井先生はニカッと笑った。
「さぁ、もうちょい寝よか...目黒、眠れんかったら、俺の腕枕で寝てもええで？」
「...いや、大丈夫...遠慮、しときます。」
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Momanao(プロフ) - ふゆさん» 手放しで褒めて頂いて申し訳ないくらいうれしいですー！！！こういうちょこっとした裏ネタをこれからもちょいちょい入れていくつもりなので楽しみにしてて下さい笑 (2020年2月16日 22時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - Momanaoさん» プロの作家さんなんじゃないかって思うくらいですよ！今回の話、松村先生に助けてもらったのが女の子ということは…自転車を返しにきた時に目黒くんとぶつかりかけたのもその女の子ですよね？細かい繋がりに気付くたびになんだかキュンキュンしちゃいます笑 (2020年2月16日 19時) (レス) id: 5070e82f4c (このIDを非表示/違反報告)
Momanao(プロフ) - ふゆさん» ありがとうございますぅぅ！！！！！いろいろ繋がりを持たせたいと思って書いてるんですが、時々忘れて私も読み返してます。細かいところまで気付いてくださってるんですね！！とてもうれしいです！！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 1話からずっと読ませていただいています！色んなところが繋がっていてとても面白いです。これからも楽しみに読ませていただきます！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 5070e82f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2020年2月3日 2時
