No road is long with good company 10

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「向井先生まで...どうしたんですか？」

「いやー今日は珍しく残業ゼロやってん。でな、どないしよかなって思ってたら松村先生に餃子パーティーやるからおいでって。」

「そうそうぎょーティーね。向井先生、最近仕事が忙しいみたいでさ、この間彼女に"仕事と私どっちが大事？"って聞かれてちょっと迷っちゃってあっさり振られちゃたんだって。で、ぜぇーったい寂しい生活送ってるって思ったから誘ってあげたの！！」

「その話をすな！！大体、仕事忙しなったん松村先生のせいやないですか！！」

「...どうしてですか？」

「目黒聞いてくれる？今年、俺が担任で松村先生が副担任。」

「あ、去年と逆ですね。」

「でもな、去年俺がやっとった仕事、松村先生はやらへんねん。」

「どういうこと？...じゃあ、誰がやってるんですか？」

「俺や！！俺は副担の仕事プラス、担任の仕事もやっとんねん！！忙しなるに決まっとる！そりゃ彼女ともすれ違うっちゅーねん！！」

「まぁ私も新婚だからさ、仕事はちょっとセーブしてダンナ様に尽くしてあげたいわけよ。でも、仕事と私どっちが大事？なんて言っちゃうようなしょーもない女、別れて正解！！」

「しょーもない言うな！！可愛かったんや！！」


車を駐車場から出そうと、向井先生が誘導している。

「違う！！もっと右！もっと右に寄せて下さい！！」

「ひょえー！！ぶつかるぅ！怖い！！」

「怖ない！！大丈夫！いける！いけるって！！」

「うわーぶつかるぶつかるぅ！！無理！ここでハンドル切るのは無理だって！！」

「いける！いけ！！いけって！！！」


...そこまで熱くなるなら、向井先生が代わってあげたらいいのに。


そんなこんなで、近くのスーパーに到着。


「今日は龍斗パイセンのお・ご・り♡」と次々と品物をカートに放り込んでいくクリス。

大量の買い物袋を詰め込んだ車は、1軒の家に着く。

「これ、家のカギ。荷物、入れといて？」

向井先生と荷物を抱え、ドアを開ける。


「おかえりなさーい！！」

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