40 ページ41
「...37度8分...」
夕ご飯の龍斗特製のにゅうめんをいただいたあと、熱を測ってみる。
「微妙だね。大丈夫？俺、今夜もいた方がいい？」
「え？」
「俺は心配なんだけど。でも、Aのいいようにするよ？」
「...そういえば昨日龍斗はどこで寝たの？」
「え、あ、ここ。」
トントンとソファーを叩く。
「そんなとこで寝たら今度は龍斗が風邪ひいちゃうじゃん！あ、和室に客用布団あるからさ。」
「...それを使えと。」
「はい。」
「てか、今日も泊まれってことね。」
「...そうみたいですね。」
「素直に"居て欲しい"って言いなさいよ(笑)。」
「あ！じゃあ、布団出しとくね！！」
私の前でクスクス笑う龍斗をはたまた直視できなくなり、慌てて和室に向かう。
"俺がするから！"と龍斗が来る前に、布団を引っ張り出す。
バタバタと布団を準備し、リビングに戻る。
「ありがとう。A、もう寝る？」
「ううん。やっぱり寝すぎたなぁ...もう少しここにいてもいい？」
「どうぞアナタの家ですから。でも暖かくしときなよ。」
キッチンで片付けをする龍斗を見ながら、デザートを食べる。
「あのさ、思ったんだけど。」
「何？」
「龍斗って、手際よく家事こなすよね。なんか意外だった。」
「そう？」
「うん。だってずっと実家暮らしだし、家では何もしてなさそうだもん。」
「それがそうでもないんです。じゅんこさんの方針で、兄ちゃん姉ちゃん俺、男女同じように家事ができるように叩き込まれてるの。」
「へー。」
「紬さんが来てくれてからも、出来ることは手伝ってるし、時には甥っ子の世話だってするよ。意外に使える男なのよ、俺(笑)。」
「そうなんだ(笑)。私ずーっと甘えん坊の末っ子お坊ちゃまだと思ってたよ。」
「何だよそれ(笑)。あ、でも甘えん坊てのは当たってるかな？」
「うわー、ガタイのいい龍斗が甘えん坊ってのも何だかね...」
龍斗の家事もひと段落し、2人でお茶を飲む。
「ねぇ、テレビ見てもいい？」
「うーん...じゃあ、無理せずに11時には寝てよ？まだ熱あるんだから。」
「はい！やったー！！あのね、録り溜めてた深夜番組があるのよ。」
「あ、毎度お馴染み流浪の番組？」
「そうそう(笑)。」
「それ俺も見たいかも。」
「だよね！じゃ、一緒に見よう！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Momanao(プロフ) - めろんぱんさん» おぉリクエストありがとうございます！！前向きに検討してみますね！いつも応援ありがとうございます！！ (2021年4月6日 21時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - はじめまして！02世代シリーズが大好きで何度も読み返してます！作間くんが上京せずに地元の大学に決めた経緯や、自転車〜高校卒業エピめちゃくちゃ気になります、、。機会があればぜひ読みたいです。これからも更新楽しみにしてます！ (2021年4月6日 20時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
Momanao(プロフ) - ときめきがとまらない...考査が終わったので更新頑張りまーす！ (2019年11月29日 23時) (レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - うっっっときめきが……（ ; ; ） (2019年11月29日 22時) (レス) id: 5c32bba385 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Momanao | 作成日時：2019年10月19日 13時
