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月曜日。
山のような製図の添削を午前3時に仕上げ、2時間だけ眠る。
５時に起床。
今日の授業で使うプリントを、まだ作ってないことに気がつく。
慌ててパソコンを立ち上げ、一心不乱にwordに打っていく。
6時半に終了。
朝食を諦め、浴室で冷水を浴びる。
家を出る。
学校で借りた道具で修理した自転車を漕ぐ。
なぜ？
今日はすこぶる調子がいい。
きっと目黒とも上手くやれるはず。
スピッツなんか口ずさみながら、だんだんとペダルの回転数を上げていく。
...ん？
数十メートル先の公園の入口で、自転車を停めてオロオロした様子の女子高生。
あの制服は...お嬢様学校、Ｓ高だ。
朝の通勤ラッシュだからか、誰も足を止めることはない。
思わず自転車を方向転換させる。
「大丈夫！？どうしたの？」
「...え？」
その女の子は私の顔を見るなり、目に涙を溢れさせる。
「え、え？！ごめん！！驚かせた？」
「いや、違うんです...なんか、ホッとして...」
聞くと、自転車が突然動かなくなったらしい。
どれどれ、と自転車を見せてもらう。
「ありゃー、チェーンが切れてるね、これ。」
「どうしよう...今日、期末テストなのに、」
「何？期末テスト！？こりゃ大変だ！ね、これ乗って行って？！」
迷わず私の自転車を差し出す。
「そんな申し訳ないです！！初めて会った人にお借りするなんて、」
「でも単位落としたら大変だよ？私も教師だから、教え子と重なるっていうか...あ、それは失礼か。とにかく、ほっとけないの！！行きなって！！」
「...じゃあ、お借りします！！あの、返すときは、」
「あ！えっと、Ｎ高、分かる？」
「はい、分かります。」
「Ｎ高の松村！松村Aって言ったら分かるから。」
「はい！放課後、絶対返しに行きます！！」
「うん。それまでにあなたの自転車も直しておくから。」
「すみませんありがとうございます！じゃあ、行ってきます！！」
「頑張ってね！！」
女の子を見送り、私も自転車を押して歩き出す。
...さぁ、もう何も恐れる必要はない。
たとえ遅刻したってへっちゃらだ。
だって、いいことしたんだもん。
今日は、無敵だ。
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Momanao(プロフ) - めろんぱんさん» おぉリクエストありがとうございます！！前向きに検討してみますね！いつも応援ありがとうございます！！ (2021年4月6日 21時) (
レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - はじめまして！02世代シリーズが大好きで何度も読み返してます！作間くんが上京せずに地元の大学に決めた経緯や、自転車〜高校卒業エピめちゃくちゃ気になります、、。機会があればぜひ読みたいです。これからも更新楽しみにしてます！ (2021年4月6日 20時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
Momanao(プロフ) - ときめきがとまらない...考査が終わったので更新頑張りまーす！ (2019年11月29日 23時) (レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - うっっっときめきが……（ ; ; ） (2019年11月29日 22時) (レス) id: 5c32bba385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Momanao | 作成日時：2019年10月19日 13時
