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公園に着くと、俺に向かって手を振りピョンピョン飛び跳ねている人が見えた。
Aさんだ。
駆け足で、Aさんの待つベンチに急ぐ。
「岸くん、久しぶりだね。」
俺に笑いかける。
あ...
「髪...」
長かった髪を、ばっさり肩の上まで切っている。
「あ、これ？暑くなったから切っちゃった。どう、似合ってる？...さぁ、キミの反応次第でこの絶品唐揚げ弁当が無事食べられるのかそのまま持ち帰られ私の夕ご飯になってしまうのか...」
「あーはいはい！！似合ってます！可愛いですって！無理矢理言わせないで下さいよ。」
「そう？ありがと。では、召し上がれ。」
満足気に弁当を差し出してくれる。
そんな無理矢理言わせなくても、一目見たときから可愛いですって思ってましたから。
そんな可愛いAさんと、Aさんの作ってくれた唐揚げ弁当を食べる。
この間のスープといい、唐揚げといい、本当に美味しい。
うん、幸せだ。
思わず空を見上げる。
「岸くん、どうしたの？」
不思議な顔のAさん。
「え、あ、いい天気だなーって...」
「そうだね。夏って感じだね。さ、食べたらフリスビーお願いします！」
食後、Aさんお待ちかねのフリスビータイム。
Aさんが四方八方に飛ばすフリスビーをひたすら追う。
ひとしきり遊んだあと、芝生に座り、お茶を飲む。
汗ばんだ体に、涼しさが戻ってきた。
...ヤバい。
昨日の寝不足が、きてます。
いやでもAさんと話、したい...
眠気とひたすら戦う。
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作者名：Momanao | 作成日時：2019年9月8日 23時
