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A「面白い人ですね、照さん。」
まき「そうかな？」
A「はい。いつも穏やかで落ち着いてて、素敵な大人の男って感じなのに、ゴキブリやお化けが怖かったり、種飛ばしなんかも真剣になっちゃったりして、ギャップが面白くて。失礼だけど可愛いとか思えちゃって(笑)」
まき「え、可愛い？Aちゃんみたいな若い子も兄ちゃんイケてるって思う？」
A「はい。素敵だと思います。」
まき「うわーよかった！まだまだ兄ちゃんも希望あるわー。早くいい人見つかればいいのに。」
A「そういえば今はフリーだってじゅんこさんが。」
まき「そうなのよね。ここ継ぐ前にはさ、結婚間近の彼女がいたらしいんだけど、カズユキさんが体調崩して急遽兄ちゃんが会社辞めて継ぐことになったとき、彼女さんはじゃあ兄ちゃんと一緒に、て訳にはならなかったみたい。兄ちゃんも酒屋継いでからは仕事と家族のことでいっぱいらしくて、きちんとお付き合いした人はいないんじゃないかな。」
A「そうなんですね。照さん、優しいから。」
まき「そのこと！優しすぎて自分を後回しにしちゃうからダメなのよね。だから家族は、特にカズユキさんとじゅんこさんは自分達のせいだと思ってるみたいで、心配してるのよ。」
A「そうなんですね。でも照さんならきっとすぐに素敵な人、見つけますよ。」
まき「だといいんだけど...ね、Aちゃん、」
まきさんが私の方を向く。
まき「Aちゃん、兄ちゃんのこと、どう？無理かな？」
A「え？！私、ですか...」
みるみるうちに顔が赤らんでいくのが分かる。
まき「あ！ごめん！変なこと言って！！Aちゃんには岸くんみたいな若いイケメンがいいよね？忘れて！！」
はー、パックしててよかった。
赤い顔をまきさんに見られなくて。
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作者名：Momanao | 作成日時：2019年6月29日 18時
