Ω63 ページ13
『送ってもらっちゃって…すみません』
私は車から降りてドア越しに話しかける
あの後、西先輩と部屋に戻りみんなと仲直りして解散した
木村先輩が寮まで車を出すと言ってくれたので乗せてもらったのは良いけど、先輩の部屋でのことを思い出して顔を合わせることが出来なかった
車の中では終始無言
ただただ外を眺め寮に着く
迎えに来てもらった時より乗ってる時間が倍長く感じた
「また今度遊びに来てね」
『はい、有難うございました』
ぺこっとお辞儀をして自分の部屋に帰る
「Aちゃん！」
先輩は車から降りて私のところに駆け寄る
『な、なんですか？』
「いやなんか、このままだとずっと気まずい感じで終わりそうだから…」
やっぱり先輩も気にしていたんだ
「さっきは本当にごめんね。怖かったよね」
『いやいやいや、悪いのは私なんです。本当にごめんなさい！木村先輩は何も悪くないんです』
「顔…上げて？」
ゆっくりと目線を上げ先輩と顔を合わせる
「やっと目合わせてくれた」
へにゃっと笑う木村先輩
これが世の女の子を虜にする技なのか？
少し胸の鼓動が早くなる
これは先輩を意識しているからなの？
『先輩、もしまたあんなことになったら……どうしますか？』
「…そう言うAちゃんはどうしたいの？」
『私はきっと本能のまま動いちゃうので先輩が止めて欲しいです』
運命の番と接触して気づいたのは、理性がすぐ飛んでしまうこと
すぐヒート並の力が出てしまう
「俺も止められたらいいんだけどね〜、出来なかったらどうしようもないけどね」
『そしたら…』
木村先輩もきっと私みたいに理性が飛んでお互いを求めたゃうんだ
お互い好きじゃないのに
運命の番のせいで…
『あれ、どうしてだろう涙が…勝手に…』
私は恋愛ドラマみたいに自分の好きな人と結ばれて幸せに暮らしたい
思い浮かぶたじ先輩の顔
「ごめんごめん、この話やめよっか」
『いえ、なんかお互い辛いなって思って…運命の番なんてなかったらよかったのに。先輩の相手が私で申し訳ないです』
「そっか…。あ、1人で部屋戻れる？」
『はい、大丈夫です！有難うございました』
先輩と別れ、私の歓迎会は終わった
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えりぴょん(プロフ) - みいなさん» ここまで読んでくださり、有難うございます！是非とも完結までお付き合いください(^_-)笑 (2023年1月25日 2時) (
レス) id: e39678f46c (このIDを非表示/違反報告)
みいな(プロフ) - はじめまして、面白くて一気に読んじゃいました！失恋りーくんが可愛くて愛おしいです🥲💖生徒会メンバーともどうなっていくのか楽しみにしています！ (2023年1月23日 2時) (レス) @page9 id: 2f82be33c6 (このIDを非表示/違反報告)
えりぴょん(プロフ) - ぴょんさん» 前回もコメントしてくれてましたよね（ ; ; ）有難うございます！更新遅いですが、展開色々考えてますのでお付き合いください！ (2022年9月30日 2時) (レス) id: e39678f46c (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！とっても面白くて今後もワクワクです！ (2022年9月28日 23時) (レス) @page2 id: 18dde7a5e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりぴょん | 作成日時：2022年9月8日 23時
