Ω61 ページ11
部屋を出て後を追いかけると、エントランスの方へ歩いている姿が見えた
『西先輩！』
腕を掴んで足を止めた
「…なんで追いかけて来たの？」
元気のない声、やっぱり先輩は顔を合わせてくれない
『なんでって…心配で…。それにさっきの事ちゃんと謝りたいし、木村先輩と仲直りして欲しい…です』
「ごめん。柾哉とは仲直りするから今はほっといて欲しい」
「じゃあね」と吐き、私が掴んでいた腕を振り払って止めていた足を進めた
『…せめてちゃんと顔を合わせて言ってくださいよ！』
何言っても様子が変わらない先輩に対して少し怒りが湧き、強めに言ってしまった
すると先程振り払われた腕を逆に掴まれ引っ張られる
「…うるさい」
声が震えている？
目をやると悲しげに顔を曇らせている先輩
『え…なんでそんな顔しっ……んっ』
途端塞がれる唇
強引にされたけど、割れ物を扱うような優しいキス
顔に添えられている手は冷たくて
言葉も交わしていないのに何故か私も悲しくなり、胸が苦しい
「なんでAがそんな辛そうな顔するの？」
唇が離れお互いの顔を見るや否やフッと笑う先輩
『ふふっ…わかんない、私どんな顔してます？』
先輩が笑ってくれたのが嬉しくて自然と笑みが溢れる
「あぁー…、なんか馬鹿馬鹿しくなってきたわ！抱きしめて良い？」
『なんでそうなるんですか？』
「可愛い」
許可していないのに抱きしめてくる先輩
シンプルな褒め言葉に照れてしまう
「俺…柾哉とAがキスしてるところを見てめっちゃ嫉妬した。自分が思ってる以上にイライラしてた」
ギュッと力強く抱きしめながら先輩は語りかける
私はそれを静かに相槌を打って聞くことにした
「柾哉じゃなくて、俺が運命の番だったら良かったのにって今もずっと考えてる。Aの本命がたじじゃなくて、俺だったらって」
先輩の低い声が耳元で響いてくすぐったい
「それぐらいAの事が好き」
先輩はチュッと音を立てて耳元に軽くキスをし、私を腕の中から開放する
「A顔真っ赤じゃん」
くすくすと笑われる
誰のせいだと思ってるんだこの人
一体この胸のドキドキはαと色々接触したからなのか
先輩にときめいたのか
真相はわからないままだった
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えりぴょん(プロフ) - みいなさん» ここまで読んでくださり、有難うございます！是非とも完結までお付き合いください(^_-)笑 (2023年1月25日 2時) (
レス) id: e39678f46c (このIDを非表示/違反報告)
みいな(プロフ) - はじめまして、面白くて一気に読んじゃいました！失恋りーくんが可愛くて愛おしいです🥲💖生徒会メンバーともどうなっていくのか楽しみにしています！ (2023年1月23日 2時) (レス) @page9 id: 2f82be33c6 (このIDを非表示/違反報告)
えりぴょん(プロフ) - ぴょんさん» 前回もコメントしてくれてましたよね（ ; ; ）有難うございます！更新遅いですが、展開色々考えてますのでお付き合いください！ (2022年9月30日 2時) (レス) id: e39678f46c (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！とっても面白くて今後もワクワクです！ (2022年9月28日 23時) (レス) @page2 id: 18dde7a5e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりぴょん | 作成日時：2022年9月8日 23時
