Ω44 ページ44
私がいつも通り寮に帰るとそこにはたじ先輩がいた
「Aの事待ってた」
私に会いに来てくれた嬉しさ
体育祭で自分勝手なことをしてしまった罪悪感
２つの感情が混ざる
『あっ、ちょっと先に謝らせてください』
「え？何？？」
私たちはΩ寮の中庭にあるベンチに座った
『体育祭の件で…色々と助けてもらったのに勝手に空気悪くして逃げた事凄く反省してます。ごめんなさい！』
思いっきり頭を下げて謝罪する
「あははっ、そんな謝らなくて良いのに」
『でも…面倒臭い奴って思いましたよね？』
大分困らせただろうからな
「そんなこと思わないよ。むしろ嬉しかった」
…嬉しい？
「妬いてくれたんだなーって思っちゃった」
ニヤニヤしながら私を見る
『ちょっ…違いますっ！』
当の本人にもヤキモチと思われてすごく恥ずかしい
自分の顔がどんどん赤くなるのがわかった
「ははっ、たこさんみたいに赤くなってるよ？」
私のほっぺをツンツンしながら笑う
理人や西先輩にやられたら怒っていたけど
たじ先輩にやられても全然嫌な気はしない
むしろ幸せな時間かもしれない
「ねぇA」
急に真剣な顔
私の胸が高鳴る
「生徒会、入ってよ」
『え…？』
「俺、Aと生徒会のお仕事したいな」
ストレートなお誘いの言葉
嬉しくないはずがない
だからといって簡単にOKできる問題ではない
『有難うございます…でもまだ考えさせてください』
「やっぱり、αが怖い？」
『まぁそれもありますし、自分自身が怖いんです』
「自分が？」
『いつかΩのせいで私が暴走してαである先輩達に迷惑かけてしまうんじゃないかって…この前のヒートの件もあったし』
「もし仮にAが理性効かなくなったら、ヒートの時みたいに俺が抑えるよ。だから安心して？」
先輩は私の手をぎゅっと強く握った
私もそれに応えて握り返す
『でももし先輩もΩに反応して抑える事が出来なかったら…どうしますか？』
「Aが嫌じゃなければ………ね？」
その時の先輩の顔は滅多に見せる事がないんじゃないかと思うくらい、いやらしくかっこよかった
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えりぴょん(プロフ) - 石油ストーブさん» 素敵なコメント有難うございます（ ; ; ）書くのに時間をかけてしまって更新スピードが遅いですが…なるべく楽しく読んでもらえるように頑張りますね^_^ (2022年7月22日 2時) (
レス) id: e39678f46c (このIDを非表示/違反報告)
石油ストーブ(プロフ) - この手のオメガバースは初めて読んだのですが、とても楽しく読ませていただきました！私柾哉くん推しなんですけど、生徒会長設定めちゃくちゃ刺さりました…！ゆっくりで良いので更新し続けていただけたら嬉しいです！楽しみにしてます！ (2022年7月20日 20時) (レス) id: b41afc860c (このIDを非表示/違反報告)
えりぴょん(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！頑張ります^o^ (2022年5月5日 3時) (レス) id: e39678f46c (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2022年3月29日 17時) (レス) @page34 id: 18dde7a5e6 (このIDを非表示/違反報告)
えりぴょん(プロフ) - miuさん» わーー！めっちゃ嬉しいです！おかげで更新頑張れます^ ^ (2022年2月14日 16時) (レス) id: e39678f46c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりぴょん | 作成日時：2022年2月12日 0時
